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2005年10月31日 (月)

危険率と検出力

危険率というと「間違う確率」と理解されることが多いですが、どういう間違いを犯す確率かということは押さえておく必要があります。

危険率は「関連がないのに関連がある」と判定してしまう誤りを起こす確率の事で、そのような誤りを「第一種の誤り」といいます。
たとえていえば、健康なのに風邪だと判断して会社を休んだり、地震が来ないのに来ると判断して交通機関を止めたりする誤りが第一種の誤りで「空振り」に相当する誤りと言えます。したがって危険率はボール球をストライクと勘違いして空振りする確率と理解してもよいでしょう。

世の中、空振りがあれば見逃しもあります。地震が来るのに来ないと判断して被害を大きくしたり、風邪なのに健康だと判断して風邪をこじらすのが「見逃し」でこのような誤りを第二種の誤りといいます。
関連性の検定では「関連があるのに関連がないと判断する誤りが「第二種の誤り」となります。

見逃しの確率には名前がついてませんが、「見逃しをしない確率」には名前がついていて検出力と呼ばれます。ただ検出力は名前はあっても値を求めることは普通はできないので、検定結果に検出力を添えて書くことはありません。

そのため検出力は軽視されることが多いのですが、見逃しをしてもよいということは全然ありませんので、調査をするときは検出力を高める努力もしていく必要があります。

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