秋物語
寒くなりました。この時期になると、昔みんなのうたでやっていた「秋物語」という曲を思い出します。
♪夏がすぎたの、知らずにいて凍えたツバメがいた
・・・・・・・・・・・・・
♪それが聞いておくれ、笑わないでその訳を
♪寂しがりの男の子をなぐさめてたからさ
オスカーワイルドの「幸福な王子」を翻案した曲です。今日みたいな冷え込みの強い朝、ツバメは力尽きます。
♪秋の終わり、朝の道に、落ちてたツバメがいた
♪それが聞いておくれ、笑わないでその訳を
♪寂しがりの男の子と約束したからさ
中学の頃、寒くて深い霧の中を毎朝自転車で通学してましたが、その頃聞いた曲なので実感がありました。
ツバメの体に雪が舞い落ちます。南の空を飛び回ったこと、花屋さんから花をくすねて少年に手渡したこと、楽しかった思い出が去来します。悔いは無い、でもなぜか悲しい・・。
古川タク氏のアニメが絶品ですね。みんなのうたの中でも十指に入る名作だと思います。また再放送しないかな。。
うた 尾崎紀世彦 作詞 山元清多
作曲 G・ルノルマン 編曲 篁ゆき
アニメーション 古川タク 初放送 1977年10月
| 固定リンク
コメント
はじめまして。
うわぁ、「秋物語」という題名だったんですね。
今でも時々さびを思い出しては、全部思い出せずに、題名が
わからないので調べようも無くてわきわきしておりました。
これで探せます。どうも感謝ですw
投稿: kei | 2006年8月 8日 (火) 09時35分
『秋物語』は曲自体が素晴らしいのですが、尾崎紀代彦さんの歌唱なくしては、これほどまでの名曲にはなっていなかったのではないでしょうか?
『ふるさとの五月』も尾崎さんの歌唱力で絶品に仕上がっています。
ところで、死んでしまうという悲しい現実に向き合った曲は、あまり多くないと思います。私が思いつく曲としては『こいぬ』があります。伊藤アイコさんの歌唱でしたが、胸に染み入ってきます。
♫ ある日 こいぬを また見つけた
こいぬは いちょうの下で死んでた
やっぱりどこにも
行くところがなかったの
その日も 冷たい雨が降ってた……
幼子にはショックな内容ですね。『エレファン』に関しても同様に感じます。
投稿: るんるん | 2011年12月 9日 (金) 19時04分
2012年6月1日、尾崎紀世彦がお亡くなりになりました。尾崎氏の「みんなのうた」出演曲はこの「秋物語」と、1995年放送の「ふるさとの五月」の2曲(厳密には「秋物語」はモノラル・ステレオの2種類あるので3曲か)ですが、やはりこの「秋物語」が印象深かったでした。
合掌。
投稿: マーチャン | 2012年6月 2日 (土) 00時22分
週刊誌などで行方不明と報じられて案じていましたが…。このような形で消息が分かるとは残念です。
献身的なツバメの『秋物語』、亡き母の想い出を歌った『ふるさとの五月』、ともに素晴らしい作品でした。いずれも死を扱った作品でありながら悲しみだけではない此岸と彼岸を結ぶスケール感が感じられるのはやはり尾崎さんの歌唱力の賜物でしょうね。今も空の彼方から歌声が聴こえてくるようです。謹んでご冥福をお祈りします
投稿: くじょう | 2012年6月 3日 (日) 22時55分
1984年9月24日放送の「みんなのうた 秋をうたう」でも放送されていたそうですが、
特集みんなのうたとは別物なんですかね?
投稿: うい | 2020年7月19日 (日) 19時14分
「特集みんなのうた」のようなものだと思いますよ。特集タイトルをつけた15分番組なので。クロニクルの衛星放送の方に「夜の海鳥たち」~三陸海岸・日出島~と書いてあるのは、このあと18:45から放送された「自然のアルバム」再放送の内容が誤って記載されているだけのような気がします。
投稿: くじょう | 2020年7月20日 (月) 02時41分
「みんなのうた 秋をうたう」では
「秋物語」と「赤鬼と青鬼のタンゴ」が放送されていたそうです。
投稿: うい | 2020年8月 1日 (土) 21時16分