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2005年11月21日 (月)

中国イメージの規定因

前の分析で中国に対して悪いイメージを持つ人が中国を嫌うのに対し、良いイメージを持つからといって中国を好きになるとは限らない事が分かりましたので、どのような人が悪いイメージを持つようになるのかを重回帰分析を用いて調べてみました。

目的変数を「悪いイメージの個数」、説明変数の候補として「ネット利用時間」「テレビ視聴時間」「テレビニュース視聴」「ナショナリズム」「権威主義」「一般信頼」を投入し、ステップワイズ法を用いて説明変数の絞込みを行った結果、有意な説明変数として「テレビニュース視聴」と「ネット利用時間」が残りました。

       ベータ  有意確率 調整済みR2
 ニュース  0.186  0.020   0.073
 ネット   0.169  0.034 

つまり、インターネットのヘビーユーザーやテレビのニュースをよく視聴する人が中国に対して「反日的」「犯罪が多い」「貧しい」といった悪いイメージを持ちやすいことが分かります。

ちなみに悪いイメージの中では「反日的」というイメージを持つ人が多いのですが、反日イメージの強さを目的変数として上と同様にステップワイズ法で重回帰分析を行うと、「テレビニュース視聴」と「権威主義」が有意な説明変数として残りました。

        ベータ  有意確率  調整済み R2 
 ニュース  0.195  0.010   0.069    
 権威主義 0.185  0.015 

つまり、テレビニュースをよく見る人や、権威主義的な人が中国を「反日的」だと思いやすいことがわかります。

良いイメージについても同様の変数を投入して、ステップワイズ法を用いて調べると「一般信頼」と「テレビニュース視聴」が残りました。

        ベータ  有意確率  調整済み R2 
 一般信頼 0.219  0.004    0.071
 ニュース  0.188  0.012

これより、人を信頼する傾向のある人やテレビニュースをよく視聴する人が「料理がおいしい」「経済発展が著しい」「パンダがいる」といった良いイメージを持ちやすいことが分かります。

こうしてみると、テレビのニュースは良いイメージと悪いイメージの両方のイメージ形成に寄与しているものの、受け手が権威主義的だと反日的な報道が印象に残りやすく、受け手の一般信頼が高いと料理や経済発展といったポジティブな側面のニュースが印象に残りやすいという傾向があるようです。

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