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2005年12月11日 (日)

若手投手陣の年俸システム

佐々岡投手の46%減、高橋投手の50%減と厳しい契約更改が続いてまして、これまでの実績主義の年俸システムから毎年の成績重視の方向に変わりつつあるようだという記事を8日に書きましたが、若手の投手陣についてはすでに成績重視の方向に変わってきていたようです。

yosoku

左のグラフは05年の選手年鑑から、通算勝ち星と年俸との関係を見たものです。佐々岡投手、黒田投手、高橋投手の3人を除いた若手についてみてみると、通算勝ち星と年俸の相関はあまりよくありません。相関係数は0.49、重決定係数は0.25であり、年俸の75%は通算勝ち星以外の要因で決まっていることがわかります。

そこで、防御率、セーブ数、奪三振率、前年の勝ち星、前年のセーブ数、といった変数を加えて重回帰分析を行い、ステップワイズ法で説明力の高い変数を探ってみました。

その結果、通算勝ち星、セーブ数、前年勝ち星の3変数で年俸を予測するモデルが妥当性が高いことが判明しました。すなわち

 年俸=33.6*通算勝星+39.3*セーブ数+117*前年勝星+724

という予測式で予測された年俸と実際の年俸の相関係数(重相関係数)は0.89、重決定係数が0.79であることがわかりました。yosoku2つまり、これら3変数で年俸の79%が説明できることがわかりました。

上の予測式から得られる年俸と実際の年俸をプロットしてみると左のようになりますので、確かに先ほどよりもずっと相関が高くなっていることがわかります(長谷川投手が高すぎたり、横山投手が低すぎたりはしてますが・・)

というわけで、この結果から若手投手陣の年俸については通算勝星が1勝につき33.6万円年俸をあげ、通算セーブ数が1セーブにつき39.3万円年俸をあげる効果を持つのに対し、前年の勝星は1勝につき117万円の年俸アップ効果を持つことがわかります。

すなわち、若手投手陣については少なくとも去年の契約更改の時点で、通算成績よりも前年の成績を重視する方向で年俸が定められていたことがわかりました。今年の佐々岡投手や高橋投手の年俸ダウンはこの若手投手陣に適用されていた年俸システムがベテランの投手陣にも適用されるようになってきたことを意味しているものと考えられます。

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