温暖化と嵐を結びつける新データ
>カナダ気象海洋学会(CMOS)は第40回年次総会をトロントで開催。「気候変動の現実を直視し、京都議定書で定められた以上の温室ガス排出削減に努めるべき」との声明を発表した。
>年次総会においてテキサス大学海洋学者のロバート・スコット(Robert Scott)氏は、1970年以来アフリカ沿岸部の海面温度が上昇し続け、ハリケーン発生の基準値26.5℃を上回るようになった。ハリケーン発生地域が東に500キロメートルも拡大し、高温の海面上に長時間とどまるようになったハリケーンの勢力も増大することが判明した。
>カナダ気象庁のスティーブン・ランバート(Steven Lambert)氏は、コンピュータの気象モデルは一致して温室効果ガスの濃度が増すと、低気圧システム(サイクロン)の発生数は減少するが、勢力は増大するという結果をはじき出したと報告した。
>海の植物プランクトンに二酸化炭素を吸収させ、海底に封じ込めようとする実験は失敗したことが報告された。アラスカ沖でカナダが行った大規模実験では、植物プランクトンの発生を促すことに成功したが、封じ込めに必要な120メートルより深く沈んだプランクトンは5%にも満たなかった。
気温や海水温の上昇によって、ハリケーンやサイクロンの発生数そのものは減るものの、勢力は強くなるようです。どちらかというと、勢力の弱い台風が時々来て雨を降らしてくれるとありがたいのですが、逆に余り降らないけど降れば暴風というケースが増えそうで困ったものです。
プランクトンによる固定化実験はあんまりうまくいってないようですが、そもそも何億トンものCO2を固定できるほどプランクトンを発生させることができるのかどうかも気になります。
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