携帯電話OS、開発環境を統合へ ドコモ、英ボーダフォンなど
>携帯電話各社は動画再生や音楽、ゲーム、電子マネー機能など、通信以外の付属機能の拡充に力を入れている。80億-100億円とされる開発費のうち「8割程度」(メーカー関係者)がこれらのアプリケーションやそれを動かすソフト、OSなどに費やされる。
>こうした中、NECとパナソニック・モバイルコミュニケーションズが平成13年からOSにリナックスを採用。さらにアプリケーション部分の基幹ソフトを共同開発するなど、各社は開発コストの削減に力を入れている。
>15日手を組んだのは、NTTドコモ、英ボーダフォン本社に加え、米モトローラ、韓国サムスン電子、パナソニック・モバイル、NECの主要端末メーカー4社。OSにリナックスを採用したうえ、基幹ソフトの共通化を目指す。
>携帯電話用OSとしては現在、英シンビアン社のシェアが高いが、利用時には「数億~十数億円規模」(関係者)のロイヤルティーが発生する。「共通化」による開発コスト削減だけでなく、リナックスの採用によりロイヤルティー部分の削減効果も期待できることから、メーカー側では「今後はリナックスを使った端末へシフトさせる」(モトローラ日本法人)方針だ。
>基幹ソフトの共通化は開発期間の短縮にもつながるため、多様な端末を次々と市場に出したい携帯電話会社にとってもメリットは大。ドコモでは「『共通化』は支持するが、採用するOSはメーカー側の判断」とするが、「情報家電との親和性が高い」(NEC)など“使い勝手”の良い「リナックス端末」は、今後さらに広がっていく見通しだ。
Sankei Web 経済 携帯電話OS、開発環境を統合へ ドコモ、英ボーダフォンなど(06/15 21:36).
NECとパナソニック・モバイルが手を組んだときも画期的といわれましたが、ドコモ、ボーダフォンに、モトローラ、サムスンが手を組むのも非常に画期的な出来事だと思います。
見方によってはau包囲網の形成で、手を組むはずがないと思っていたフランスとロシアに挟み撃ちにされた第1次大戦前のドイツのような立場にauは立たされる可能性がありますが、シンビアンOSの雄ノキアが入ってませんので、auはノキアと組んで虎口を脱する展開になるのかなあ、という気もします。
日本のレベルではau包囲網ですが、世界レベルでは反ノキア連合の形成ということかもしれません。ノキア側の動きが気になるところではありますが、いずれにせよメタレベルでの合従連衡の動きが活発化してくるきっかけになるものと思われます。
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