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2006年11月 6日 (月)

番号ポータビリティ制度の本音

>MNPを利用して携帯電話会社を移行する予定はありますか(択一回答)

 1 移行を考えていない 52.2%
 2 しばらく様子みて考える 41.6%
 3 近いうちに移行するつもり 3.2%

>現時点で電話会社を変えない理由は何ですか(複数回答)

 1 メールアドレスが変わるから 45.5%
 2 長期利用による割引・特典が受けられなくなるから 39.4%
 3 移行手続きに手数料がかかるから 35.7%
 4 家族利用による割引・特典が受けられなくなるから 27.7%
 5 手持ちの電話機を使い続けたいから 26.8%

>もし電話番号だけでなく、メールアドレスも変えずにすみ、移行手数料(電話機の購入費用を除く)もかからないとしたら、どの電話会社を移行したいと思いますか。PHSにも移行できるとします(択一回答)

  au(Tu-Ka)を使い続けたい       73.6%
  NTTドコモを使い続けたい        60.0%
  ソフトバンクモバイルを使い続けたい 55.8%
  ウィルコムを使い続けたい        29.4%

>NetMileリサーチに登録した全国の1000人の男女に10月30日~31日に調査。有効回答898人(NTTドコモ455人、au254人、ソフトバンクモバイル172人、ウィルコム17人)を集計。

番号ポータビリティ制度がいよいよスタート。あなたは電話会社を乗り換えますか? - CNET Japan.

ナンバーポータビリティ実施後の利用意向調査が載ってました。利用を考えている人は3%ほどで、4割強が様子見、5割以上が利用する予定はないようです。

利用しない理由は「アドレスが変わる」「長期割引が使えない」「手数料がかかる」がベスト3で、アドレスと手数料という移動障壁と、長期割引というユーザーの囲い込み策が功を奏している格好になっています。

ナンバーポータビリティはサービスの向上を目指して実施されたことになっていますが、もっとも有効だった「サービス」は長期割引の導入と拡充ということになりますね。

この調査が面白いのは、上のような障壁や囲い込みがなければどうしたいかという「本音」を聞いているところで、それによると3割~5割のユーザーがキャリアを変えたいと思っていることが分かります。キャリアの比率で重み付けして平均すると38%のユーザーが移行を希望していて、実際の希望者の10倍以上に上ります。逆にいうとそれを1/10にするのが障壁や引止め策の効果ということになりますね。

もっとも移行希望が少ないのがauで27%、次がドコモで40%、ソフトバンクが45%になっています(ウィルコムの数字はサンプル数が少ないのであてになりません)。ソフトバンクがあせって「0円」とか言い出したのもこの辺に背景がありそうではあります。

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