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2007年2月 2日 (金)

地球温暖化問題、北米の12%が「聞いたことがない」

>世界の約9割の人々が地球温暖化問題を認識しているものの、「非常に深刻な問題」ととらえている人は57%にすぎない――市場調査会社のACNielsenは1月29日、地球温暖化に関する消費者意識調査の結果を発表した。調査は、欧州、アジア太平洋、北米、中東などのインターネット利用者2万5408人を対象に行われた。  

>温暖化に関する認識は地域により大きく異なり、温暖化による被害を直接受けた地域でより高くなっているとACNielsenは指摘する。例えば、温暖化についての認識が最も高いのはチェコの消費者で、99%が「認識している」と回答。以下、中国、ポルトガル、ロシア、タイと続く。チェコの首都プラハでは、2002年8月に鉄砲水に襲われ、4万人が被害に遭っている。  

>また、翌2003年には欧州を猛暑が襲い、フランスをはじめ欧州全体で約3万5000人の死者が出たとされているが、フランスはブラジルと並んで「温暖化は非常に深刻な問題」とする回答が調査対象国の中で最も多く、8割に上っている。ブラジルなど中南米は、今後20年間で最も温暖化の被害を受けると予想されている地域で、全体的に温暖化への認識や、問題を深刻ととらえる人が多いという。  

>一方、二酸化炭素排出量が最も多い北米では、温暖化を「非常に深刻」ととらえる人が43%にとどまる上、12%が「地球温暖化について読んだり、聞いたりしたことがない」と回答している。温暖化の原因についての認識でも同様の傾向が見られ、調査対象全体の50%が温暖化を「人類の行動による」と回答し、この比率は特に中南米で62%と高くなっている一方、北米では32%にすぎない。また、温暖化の原因を「気候の自然な変化による」とする回答は北米で最も高く、12%なっている

ITmedia News:地球温暖化問題、北米の12%が「聞いたことがない」と回答.

このデータは面白いですね。環境の悪化に対する関心は、被害を受ける側では高いが被害を与える側では低いという一般法則がありますが、温暖化の場合でも被害の一端を受けているチェコやフランスの人や、被害が予想されるブラジルの人の関心が高い一方、被害を与える側の北米の人の関心は低くなっています。

また、一般に被害を与える側は「加害責任」を否定する傾向にありますが、この点についても北米の人は、温暖化は「人間の(=自分たちの)責任ではなく、自然の変化によるものだ」と考える人が多いことがわかります。

大体、人間は誰でも自分に都合の悪い話はなるべく都合よく解釈しようとする傾向性をもってますので、アメリカの人を非難することはできませんが、こういうバイアスが温暖化対策を遅らせているのも事実ではあります。カトリーナ級の被害が何回か起こると、多少は変わってくるのでしょうけど、それはそれで困った話ではあります。

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