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2007年5月24日 (木)

中国鉄道大紀行 その29 菜種油

中国鉄道大紀行 その29 菜種油
5月8日は麻尾(まび)から貴州省の貴定(きてい)に向かいます。〈その13〉でお墓参りに立ち会った貴陽のほんの30kmほど東に戻ってくる形になりますね。

8:39麻尾発。連休が終わって、車内は空いています。四人掛の座席に一人か二人ずつといった所でしょうか。関口さんは電子辞書を使って中国語会話のお勉強。こちらにきて、かれこれ1ヶ月になり簡単な会話ぐらいならできるようです。

河北省から仕事を探しに来たという青年の話に耳を傾けると、親友の誘いで来て見たものの、ネズミ講まがいの仕事だったので、やめて新しい仕事を探しに行くところだとのこと。人口の多い所だけにネズミ講も盛んなようです。
「俺も裏切られたよ〜」
「1回や2回は親友に裏切られるものですよ」
と、関口さん。まあ、そうかもしれません。関口さんも、色々苦労がおありなようです。

貴州省の山間部を北上すること6時間、14:39に貴定につきました。この辺りは少数民族の集落が沢山あって、石造りで瓦屋根の建物が他と違う雰囲気を醸し出してます。

近くの田園地帯を歩いていると、田んぼの中で一人のおじさんが何やらバキバキと踏んでいる人がいます。見にいくと、菜種の収穫をしている所でした。4月に菜の花が咲いたあと実がなり、熟した頃に刈り取って乾かしてあったものです。十分かんからかんになった所でバキバキと踏み付けると、鞘から菜種の種が弾け飛ぶという寸法です。

例によって関口さんも菜種踏みをさせてもらいます。結構かさが高いので、バランスよく踏んでいくにはコツが要りそう。バキバキ踏みこむのは気持ちよさそうですが、そうやって一日中踏むのも大変でしょうね。
「種はよく乾かしたあと、絞って油をとるんだ」
「ジャガイモを揚げると美味しいぞ」

「美味しい」という言葉を聞いた関口さん、覚えたての中国語で
「オーシャンチー!、オーシャンチー!(食べたい!)」
例によって、ご馳走してもらうことになりました。こういうのはどの程度、事前に打ち合わせがしてあるんでしょうね。ファーストコンタクトでお願いしてる所も、こんな風に行きあたりばったりなんでしょうか?

プイ族の村を尋ねると、2000人ほどが石造り瓦屋根の家で暮らしていました。菜種を踏んでたおじさんは、子供たちが独立して今は奥さんと二人暮らし。奥さんはお出かけだそうでおじさんが自分で料理してくれました。

ダンダンダンダンとジャガイモを切り、ドロリと濃厚な菜種油で揚げていきます。美味しそうです。他にも、野菜の漬物やもち米を発酵させたご飯など、自家製手作りの料理が並びました。コンビニやデパ地下でお惣菜を買ったりすることのない暮らしです。
「カオチー!(うまい!」
関口さんが叫ぶと、おじさん本当に嬉しそうに笑って甘酒を出してくれました。

「菜種油をとるのも疲れるんだよ」といいながらも、おじさんニコニコと楽しそうです。久しぶりに話相手ができて嬉しいのでしょうか。片言でも言葉が話せるというのは、やっぱりいいものですね。

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