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2007年5月27日 (日)

中国鉄道大紀行 その30 ミャオ族の村

中国鉄道大紀行 その30 ミャオ族の村
5月9日は貴州省の貴定(きてい)から湖南省の懐化(かいか)に向かいます。これまでずっと西部の山岳地帯を中心に旅してきましたが、これからはぼちぼち東に向かうことになります。

9:35貴定発。ループ線を回りながら高度を上げて行きます。しばらく山あいを走って11:12凱里(がいり)につきました。ここに少数民族ミャオ族の村があります。

ウィキペディアによるとミャオ族(苗族)というのは漢民族側からの呼び名で、自称はモン族だそうです。昔は黄河流域に住んでいたのが、漢民族に次第に追われて、漢の頃に長江下流、唐の頃にはいま住んでいる貴州省や雲南省のあたりに移住してきた歴史を持っています。さらに、明や清の頃には同化政策に反対して弾圧をうけ、東南アジア方面に移住した人も沢山いるのだそうです。

2000年現在、中国に住む人が894万人、ラオスやタイなど東南アジアに住む人が2000万人ほどですから、全然「少数」ではないですね。

凱里の駅からしばらく歩くと、谷の向こうにミャオ族の村が見えてきました。煉瓦作りで瓦葺きの家々。昔ながらの家なみです。村に入るとくねった路地にアヒルが歩いていました。民家では豚がブヒブヒ鼻をならしています。

向こうから、天秤棒の前後に桶を担いだ人がやってきました。関口さんが「何?」と聞くと「魚だよ」。
桶の中には小魚がいっーぱい泳いでいました。田んぼで取ってきたそうで、自分たちで食べたり売ったりするそうです。魚がピチピチ跳ねて何匹か桶から跳ね落ちていました。

村のはずれには川がありました。綺麗な水です。関口さんが足をつけていると、おじいさんが来てじっと見ています。
「あんたが、何してるのか見てるんだよ」
まあ、確かに観光地でもない所に見慣れない人が来て水に足をつけていると怪しいですよね。関口さん、地図を書いてここからこういう風に旅をしてるんだと説明してました。想像を絶する旅なのですが、分かってもらえたでしょうか?

村の中に戻ると、小さな広場の前で女の人が豆を叩いてました。エンドウ豆のようです。関口さんが覗き込むと「座って座って」と椅子をすすめてくれました。そして歌をうたい始めます。ミャオ族の歓迎の歌なのだそうですが、これがおなかの底から沸いてくるような凄い名調子!
びっくりしました。ミャオ族にはポリフォニー(和声)による民族音楽の伝統があるそうで、皆さん歌がお上手なのでしょう。

すっかり上機嫌になったおばさん、「お酒でも飲もう!」といいだします。一之瀬のおばさんみたいな人です。関口さんも
「旅行してるの忘れるな。田舎に帰ってきたみたい」
とくつろいだ様子。でも今日はまだ列車に乗って懐化まで行かなければなりません。

「じゃあ、そろそろ行くね」と腰をあげると
「また来てね」と手を振ってくれます。
こういう旅で「また来てね」と言われると辛いですね。恐らく二度と訪れることのない村、二度と会うことのない人たちです。それだけに
「うん、本当にまた来たいね」という言葉には実感がこもっていました。

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