中国鉄道大紀行 その35 ぐるっと湖南省

5月16日は長沙(ちょうさ)から珠州(しゅしゅう)まで、直線距離にすると50kmほどの旅です。ただし、この間にぐるっと400kmほど湖南省を巡ります。
11:20長沙発。まずは西に向かいます。列車は程よく混んでいて、向かいの乗客が関口さんに話しかけてきます。
「どこからきたの?」
「長沙」
「長沙はどうだった?」
「寝てただけ。分からない」
そうなんですよね。夜遅くついて、寝るだけで出発する街も沢山あります。もったいないといえばもったいないですが、そういう街もちゃんと見て回ると、所用日数は倍になってしまうでしょう。
列車は田植えの済んだ平野を走っていきます。古来《湖南熟すれば、天下足る》と謳われた穀倉地域です。西から南、東と進行方向を帰って行って14:35婁底着。演歌風の曲に合わせて水流が変化する「音楽噴水」がお出迎えしてくれました。最近中国では流行っているようです。
婁底は人口400万の工業都市で、アンチモンの生産で有名だとか。ネットで調べると、工場で爆発事故があったり、盗まれた品物の返還大会をやったりと何かと話題が豊富な街です。
関口さんは化学工場ではなく、切り絵細工の工房を訪ねました。「剪紙」というこの地域の伝統工芸で、折った紙をチョキチョキと、魚の姿を切り出しています。「魚」の発音は「余」(あり余る富の意)と同じで縁起がいいのだそうです。
例によって関口さんも挑戦します。先生に教えてもらって、割と上手な手つきでチョキチョキチョキ‥。広げると「喜喜」がつながった形ができあがりました。絵日記に張るには大きすぎましたけどね。
18:16婁底発。さらに東に向かいます。夕食は食堂車で「魚香肉糸」を頂きました。野菜と豚を炒めた物を、砂糖と酢で味付けして魚の味がするようにしたもので、関口さんの最近のお気に入りだそうです。
夜遅く珠州着。きょうも珠州は「寝るだけ」になりそうですね。お疲れ様〜。
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