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2007年6月 3日 (日)

中国鉄道大紀行 その36 「北国の春」

中国鉄道大紀行 その36 「北国の春」
5月17日は珠州(しゅしゅう)から東に向かって向塘(こうとう)で途中下車し、さらに南に向かって吉安(きちあん)まで昔、楚の国のあった江西省を旅します。

11:08珠州発。硬臥(B寝台)に乗り込みます。乗車距離は12000kmに達し日本の最長片道切符の旅を越えましたが、まだ今回の旅の3分の1です。関口さん、長旅の疲れのためか胃が痛そう‥。乗り合わせた軍医さんに見て頂いて、朝鮮人参としょうがを練り合わせた漢方薬を頂いてました。しょうがの風味が気に入ったようで
 「うま〜い」
 「こういうの大好き!」
少し元気になったようで何よりです。

長江の支流、韓江に注ぐ袁水に沿って列車は走ります。船頭さんがゆっくり櫓を漕いでいました。白い鳥が沢山歩いていたのはアヒルでしょうか。田園地帯が延々と続きます。

4時間余り走って15:38向塘着。人口15万の小都市で、ネットで調べてみても時刻表ぐらいしたヒットしません。街を歩くとすぐに畑になります。街外れに煉瓦の壁に囲まれて小学校が建っていました。

子供がピュンピュンいいながら走り回っています。休み時間なのでしょう。関口さんが訪ねると英語の授業が始まっていました。中国では小学3年から英語の授業が始まるそうです。

 He is my father.
 Who is she?
 She is my sister!

先生について子供たちが元気に音読していきます。日本の中学1年に相当する内容です。

日本の場合、音読の授業をすると、恥ずかしがって読まなかったり、口パクして読んだふりをするだけだったりで、あんまり効果が上がらないものですが、小学3年ぐらいだとかえって面白がって大きな声で読んでくれるのかもしれません。

授業が終わると子供たちが一斉に、卓球台に向かって駆け出していきました。やはり卓球は大人気ですね。でも台はあってもネットはなくて、煉瓦を並べてネットの代わりにしてありました。

これまで何度か学校を訪問してますが、全般にどこも、校舎や設備が古くて貧弱で、設備投資が進んでいないことが伺われます。街中の設備や列車やロープウェイが、案外新しくて綺麗なのと対象的です。市場経済化しているセクションと公共投資に頼るセクションの違いでしょうか。子供たちはどこでも、元気で楽しそうなんですけどね。

18:10向塘発。今度は南下して吉安に向かいます。硬臥の車両では、突如歌合戦が始まりました。保険会社の社員旅行の一行だそうです。皆さん、なかなかいい声をしてらっしゃいます。日本では、電車のなかで歌をうたう光景などついぞ見掛けませんが(うちの合唱団は歌ってたことがありますが)、中国では珍しくない光景なんでしょうかね。

関口さんも一曲所望されて「日本のうた」を歌うことになりました。でも「日本のうた」を一曲と言われて、何を歌えばいいんでしょう? 関口さんが頭をひねっていると「北国の春!」というリクエストがありました。実はテレサ・テンが1970年代に紹介して以来、中国で「日本のうた」といえば「北国の春」を指すらしいのです。

関口さんも、それなら知ってるとばかりに

 ♪しらかば〜あお〜ぞ〜ら
 ♪みぃな〜あみ〜か〜ぜ

と歌い始めると皆さん、手拍子を叩きながら唱和し始めました。とても列車の光景とは思えませんが、皆さん凄く楽しそうです。高度成長期、地方から大挙都市に移動していった日本人の心情が、中国の人の心にも響いたのでしょうか。

 ♪あのふ〜るさとへ帰ろかな〜
 ♪か〜〜えろ〜ぉかなぁ〜〜‥!

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