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2007年6月18日 (月)

中国鉄道大紀行 その44 融合の街

中国鉄道大紀行 その44 融合の街
最近、国会中継で「日めくり版」がしょっちゅうつぶれて、なかなか前に進みません。まだ、5月29日の旅です。この日は、謀らずして合った黄山(こうざん)から、東に進んで、沿海の大都市抗州(こうしゅう)に至りました。

7:39、黄山を出ると硬臥の関口さんを一人の女性が「何やってるの?」と言って、訪ねてきました。撮影班の人とかもいて興味を持ったのでしょうか。ホテルのフロント係りをしてるそうで、関口さんが「モデルさんかと思った」というと「メイヨー、メイヨー(まさか、まさか)」と言って否定してましたが、でも綺麗な方でした。「メイヨー(ありません)」ってそういうふうにも使うのですね。

11:22宜城(ぎじょう)でダブルデッガー(二階建て車両)に乗換えます。快速という奴でしょうか。これもなかなか混んでます。安徽省から浙江省に入ると、尖んがり屋根の先に尖った塔をつけた家が沢山見えてきました。伝統建築かと思ったら最近の流行なのだそうです。でもちょっと格好いいので、こういう流行りもいいかもしれません。

6時間半ほどかけて、14:07抗州(こうしゅう)着。お疲れ様です。南宋の都が置かれた、長江沿いの大都市で人口400万。今では海外の企業が沢山進出する国際都市になっています。街中には<Bar>とか<Grill>とか横文字の看板も沢山かかっていました。

その中に混じって、妙にダブダブの着物をきた女性が出入りしている店がありました。<福港日本料理>という店です。久々の日本料理に関口さん早速入ってみることにしました。

 「サンマだサンマ」
 「食べたいもの一杯ある〜」

しばらく迷ってましたが、結局シンプルに300円のざるそばを注文することに。

出てきたのは、ザルではなく普通のお皿に盛られたお蕎麦でした。「ザル」の意味が通じていないのか、ザル自体ないのか、あっても手に入れにくいのか分かりませんが、ウズラの卵と薬味を添えられた「ざるそば」自体はなかなか美味しそうです。

 「懐かしい~。これはいけるぞ!」
 「うまい~! 泣いちゃうよ、俺~‥」

ほんとにね。8週間異国を旅すれば、日本の食べ物が恋しくなるのでしょうね。ご苦労様です。もう一息頑張って下さい。
このお店も、衣装や器はやや変ですが、中味はしっかりしたもののようで良かったです。

抗州の観光名所、西湖(さいこ)に行ってみると、近所の人たちが胡弓をバックに歌ったり踊ったり劇を演じたりしてました。琵琶湖八景に似た西湖十景で知られる観光地ですが、地元の人達にとっても憩いの場なのでしょう。火曜の午後にもかかわらず、大勢の人が芸を競いあって楽しんでいました。

街中に戻ると、シックな画廊がありました。水墨画の技法を交えた油絵が展示されています。画家の方がいらしたので、関口さんが桂林の絵日記を見せると、「絵をみると、東洋人が書いたと分かる」とおっしゃってました。東洋人が山水を見るときは、人間もそのなかに入っていくのだそうです。

 「このことを物我相融(山水と人間が混じりあうこと)というんだよ」

自己を絶対視しない、東洋的な考え方といえるでしょう。日本人からみると自己主張が強く見える中国の人も、自己を相手に融合させる自己意識を持っている所が面白くも感じられます。横文字や、妙な衣装の日本料理店や、胡弓の調べが融合した抗州の街自体、自分が外界の中に入りこんでいく、融合の心の産物なのかもしれませんね。

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