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2007年7月17日 (火)

新プログラム一応完成!

新プログラム一応完成!
新聞やネットで公開されている世論調査のマクロデータから、個人レベルの意見や態度の分布を推定するプログラムの第1号が一応完成しました。

まだ、次数が2次しか対応してませんし、最適化の指標となる対数尤度を求めるメインルーチンしかないので、最適化自体は手動でやらなければならないのですが、それでも動くようになりました。とりあえずはめでたしめでたしです。さすがに3連休があると作業が進みますね。

今のまま次数を増やすと、手動で最適化するのが大変なので、自動的に行う最適化を行うルーチンを書く作業が次に必要なのですが、今日はこのプログラムを使って内閣についてのイメージの分布を推定してみました。

対象は05年10月の小泉政権と07年1月、4月、6月の安倍政権の内閣支持データで、支持(不支持)の理由として政策とそれ以外(首相、与党、なんとなく)をあげた人の割合から、政策イメージと政策以外の内閣イメージの分布を推定しました。

たとえば、05年10月の小泉政権に対して、政策を理由として支持する人が18%、支持しない人が17%、政策以外の理由で支持する人が32%、支持しない人が16%、支持でも不支持でもない人が17%でした。

この結果がなるべく再現できるような、政策イメージスコアxと政策以外の内閣イメージスコアyの分布を推定していきます。(x、y)が相関0の二次元正規分布をすると仮定して、平均と標準偏差を最尤推定すると

  平均 標準偏差
 x 0.05 2.25
 y 0.83 2.70

となりました。これを図示したものが、写真のオレンジ色の楕円です。当時の小泉政権の場合、政策へのイメージはいいイメージを持つ人と悪いイメージを持つ人が相半ばしてますが、政策以外の首相自身のイメージやなんとなく持たれているイメージの合成イメージは、かなり良いイメージの方に分布が偏っていることが分かります。

同様の分析を今年1月、4月、6月の安倍政権について行った結果が、青、緑、赤の楕円になります。政策イメージ、政策以外のイメージのいずれも、小泉政権の時代より悪い方向に分布がシフトしています。とくに6月半ばのデータ(赤の楕円)では政策イメージが悪いと考える人が多くなっていることが分かります。

政策以外のイメージも6月はやや悪い方向にシフトしていますが、政策イメージほどではなく、平均値もプラスで踏みとどまっています。こうしてみると、最近の安倍政権の支持率低下は、政策イメージの悪化が主な原因で、ここを何とかできれば、立ち直る可能性があることが予想できます。

まあ、次元が2つしかないので、まだまだ荒っぽい分析しかできませんが、次元を4ぐらいに拡張して、イメージ分布の変化を細かく追えれば、もう少し面白くなりそうな気はします。

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