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2007年10月 3日 (水)

中国鉄道大紀行 その53 洛陽の石仏

中国鉄道大紀行 その53 洛陽の石仏
9月4日は函谷関を越えてくねくねと839kmを旅します。東京から広島までの距離を新幹線なしで行くようなもので、かなりハードですが関口さんが元気なうちに距離を稼ごうということでしょうか。

早朝5:00、候馬(こうば)発。関口さん、寝台にもぐりこんでもう一眠りです。2時間程仮眠して7時すぎに洋食の朝食。卵やきとソーセージのモーニングは中国では珍しいみたいですね。

8:11華山(かざん)着。函谷関を抜けて長安(今の西安)と洛陽を東西に結ぶ幹線に乗換えます。路線自体は西安を越えて西寧からチベット方面に伸びています。

8:34華山発。黄河に沿って東に向かう途中、車窓を雨が叩きはじめました。

 「やったね、雨だよ!」
 「暑くないわな」

関口さん、とても嬉しそうです。日本もこの夏は暑かったですからねえ。気持ちはよく分かります。

 「チンチェン リャンファイ!」
 (今日は涼しい!)

この列車では、春の旅で出会った車掌さんに再会しました。西寧の方からくる列車ですから、春に会ってても不思議ではありませんが、それにしても中国で偶然人に再会する確率は低いでしょうね。

12:11、洛陽着。後漢や北魏の都のあった所で三国志初期の主要舞台でもあります。「洛」の文字は洛西、洛北、洛南、洛中など京都の人間にはとっても馴染み深いものがありますね。もちろん本家はこちらです。今は人口120万の落ち着いた古都になっているようです。

京都同様、見所はあまたあるのですが、何しろ今日は<広島>まで行くのでゆっくりはできません。行き先を厳選した関口さんが向かったのは龍門石窟という、石仏群でした。さしずめ化野(あだしの)念仏寺でしょうか。

洛陽の南12km、伊河の両岸にそびえる岩肌に無数の石仏が刻まれていました。その数、約10万体。

 「これはおびただしい」
 「全然顔違うもん‥」

龍門は敦煌、大同と並ぶ中国三大石窟と言われるだけあって、念仏寺とはスケールが違います。もちろん念仏寺もいいのですが、本家のスケールは感動的です。

 「変な崩れ方してますね」
 「作りかけでもないし‥」

石仏の中には顔や胴体を打ち壊されたものが、少なからずありました。三武一宗の法難という言葉があって、道教との抗争や経済的な理由で中国でも過去何度か仏教への弾圧が行なわれています。そこで、廃仏毀釈の対象とされた石仏たちなのでしょう。

川沿いを歩いて行くと、階段の向こうに大きな顔が見えてきました。盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)です。高さ17mの大仏さまの両側にもずらりと仏さまが立ち並ぶさまは壮観です。

盧舎那大仏は、仏教を保護した唐の女帝、則天武后(そくてんぶこう)の姿を模してあるそうです。則天武后はあんまり人気のない皇帝ですが、とばっちりで壊されたりしなかったのは幸いでした。

15:18、3時間ほどの滞在で洛陽発。南東に進んで17:11田豊(でんほう)着。1時間の乗換え時間に本場の麻婆豆腐をかきこんで18:11田豊発。今日の終着、鄭州(ていしゅう)についたのは22:05でした。17時間の旅、お疲れ様でした!!

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