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2007年10月11日 (木)

中国鉄道大紀行 その58 孔子の故郷

中国鉄道大紀行 その58 孔子の故郷
9月9日、重陽の節句は徐州(じょしゅう)から北東のエン州を経て、孔子の故郷・曲阜(きょくふ)を訪ねます。

7:37、徐州発。今日の朝御飯は食堂車でお粥セットです。お粥というと貧弱そうですが、洋風のおかずが並んで、なかなか豪華そうでした。

山東省のトウモロコシ畑の中を列車は北上していきます。この辺はすでに水稲の地域ではないのですね。年季の入ったトラクターが、収穫のすんだ畑を耕していました。

9:49、エン州着。ここで乗換えです。駅のホームに横に長〜い石碑が立っていました。10mぐらいはあるでしょうか。大きな字が書かれています。

 《有朋自遥方不亦不楽也》

 (友あり遠方より来たる、また楽しからずや)

そうです、ここはすでに孔子の勢力圏内なのでした。関口さん、絵日記に碑の文字を写していきます。遠来の友を喜ぶ心は、遠来の関口さんをもてなす心に通じているのかもしれませんね。

10:18エン州発。山東省は孔子の他に孟子や「おのれ孔明!」と多くの日本人に親しまれている、諸葛孔明の出身地でもあります。

トウモロコシ畑を走ること約20分、10:40曲阜着。人口60万人、世界遺産孔子廟で知られた街です。

 「ガイド要りますか?」

孔子の73代目の子孫という女性が声をかけてきました。本当かどうかは分かりませんが、孔子はおよそ2500年前の人ですから、一代35年と考えると辻褄はあいますね。

この女性の案内で孔子廟を巡ることになりました。幾つもの門を潜って正殿に向かいます。一際大きな門が見えてきました。弘道門というそうです。ガイドさん言いて曰く

 「この門をくぐると、孔子の弟子になります」

 「え!弟子になれるの?」
 「くぐるよ、くぐるよ!くぐった~」
 「あ~弟子になっちまった~」

こうして関口さんは、孔子の弟子になりました。

孔子が杏(あんず)の木の下で教えた故事にちなんだ杏壇(きょうだん)などを眺めながら、正殿にたどり着くと、お師匠様の像とご対面です。

 「中途半端に笑ってらっしゃいますけど?」

いささか失礼な弟子ですが、確かにお師匠様は白い歯を見せてニッと笑ってらっしゃいます。記録によると孔子は「白目が大きく鼻が上を向き出っ歯」だったとか。聖人君主のイメージより、ずっと親しみやすい人だったようです。

孔子廟の正殿には参拝した皇帝が座る玉座というものがあります。儒教は歴代王朝が統治の柱としてきたものですからね。しかし現在では玉座もすっかり観光資源と化して、関口さんも皇帝の衣装をつけて玉座に座ることになりました。

 「こうなるんじゃないかと思ったんだよね」

黄色を基調として龍の姿があしらわれた衣装をつけて、皇帝の帽子をかぶります。龍が安っぽいのがご愛嬌ですが、それでもそこそこ皇帝っぽい姿になりました。そのまま玉座に座って記念撮影です。祇園の舞妓さん体験みたいなものですね。すっかり世俗化した孔子の故郷でした。

 「あっしは皇帝より旅人の方がよい」

皇帝の衣装を脱いだ関口さん、川べりで麻雀してるおじさんたちに混ぜてもらって一局打ってました。あっさり負けちゃいましたが、それも「また楽しからずや」だったようです。

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