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2007年10月26日 (金)

中国鉄道大紀行 その67 車、川を走る

中国鉄道大紀行 その67 車、川を走る
9月24日は原平(げんぺい)から大同(だいどう)の雲崗石窟を訪ね、沙城(さじょう)に至ります。

10:12、原平発。一つ伸びをして関口さん、客車に乗り込みました。ポプラ並木が青空に映えて綺麗です。これから向かう大同は、山西省第2の都市で、石炭の大産地として知られています。沿線にもちらほら炭田が姿を現しはじめました。所々に石炭がうずたかく積まれています。それ一方、禿山が増えてきました。

ちらっと道路が見えましたが、石炭を積んだトラックが延々と渋滞してます。

 「何kmの渋滞なんだー」
 「はてしねーなー!」

石油へのエネルギー転換が進んでいるとはいえ、中国のエネルギーが石炭に依存する率は7割を越えます。火力発電や製鉄から、各種工場のボイラーや家庭の暖房や炊事に至るまで石炭が広く使われています。遠くは酸性雨や温暖化の大きな原因になるとともに、近くでは石炭の輸送のために激しい渋滞を引き起こしているのでした。

 「うわ~、川入ってるよ、これ!」
 「回り道してんじゃないの?」

関口さんの指さす方を見ると、トラックが川の中をゴゴゴゴと走ってました。渋滞を避けて近道してるのですが、ちゃんと川から上がれるようになってるのでしょうか。「船、山を越える」というのはオスマントルコのコンスタンチノーブル攻めですが、「車、川を走る」光景なんてみようとは‥。運転手さんも大変ですね。事故など起こされませんように。

石炭を満載した貨物列車ともすれ違いました。長い長い‥。これも延々100両が連結されています。鉄道輸送も実は石炭の輸送が大半をしめて旅客の輸送を圧迫し、客車がいつも満員になっているのだとか。

14:16、大同着。人口230万人、石炭の採掘と並んで雲崗(うんこう)の石窟があることでも知られています。5世紀に中国北部を統一した北魏の4代皇帝・文成帝が、仏教の力を借りて多くの民族を治めるために建てのが、雲崗の石窟寺院です。東西1kmにわたる崖に40〜50の石窟が掘られています。

 「でかっ!!でかいね~!」

石窟の中には大仏さまが鎮座ましまして微笑んでいます。如来座像です。

 「うわっ!凄い!」
 「なんじゃこりゃぁ~!!」

第6窟には、無数の仏像が天井までビッシリ描かれていました。システィナ礼拝堂にミケランジェロが書いた天井画みたいで、迫力があって圧倒されます。「アダムの創造」は聖書の創世記の世界ですが、こちらは釈迦の生誕から入滅までを絵で表わしたものだそうです。絵巻物か、今ならアニメーションといった所でしょうか。

雲崗の石窟は大同の市内から20kmほど離れているのですが、ここにも石炭採掘の影響が現れていました。仏像の中には石炭の粉で黒ずんで、指でなでると指が黒くなってしまうようなのもあります。すっかり、粉塵が染み付いて取れなくなってしまったものも‥

 「これ造るときは、石炭使うなんて考えなかったろうしね」

とはいえ、これでは世界遺産が台無しになってしまいます。何とか対策が講じられないでしょうかね。

18:37、大同発。夕焼けがくれていくのを眺めつつ、内モンゴルからきた女性と話をしてるうちに、22:20沙城着。お疲れ様でした~!

 

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