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2007年11月 1日 (木)

中国鉄道大紀行 その71 満漢全席

中国鉄道大紀行 その71 満漢全席
週末は承徳(しょうとく)の避暑山荘から中継して、その後下坂城(しもはんじょう)から上坂城(かみはんじょう)まで一駅だけ移動します。一日の移動距離としてはこの旅最短です。

移動が短いと街中を探検する余裕があります。承徳は清朝の夏の離宮があった所で、四大庭園の一つで世界遺産の避暑山荘の他、チベット様式の寺院が建ち並ぶ外八廟など見所が一杯です。清朝の宮廷料理を出すレストランなんかもあって、関口さん今日はそこでお昼ご飯を頂きましたました。いわゆる満漢全席です。いいですねえ~!

 「凄い格好のウェイトレスさん!」
 「ピャオリャン~(べっぴんさん~)」

頭に大きな赤い花飾りをつけて、全身きらびやかな宮廷衣装を身につけたウェイトレスさんがお出迎えしてくれました。予約してあったのでしょう、次々に料理が運ばれてきます。

まずは〈点心三品〉。

 「小さなシュークリームみたい~」

栗とトウモロコシでできた可愛らしいお饅頭です。お味は中華マン風。

次は〈豚ひき肉の焼き餅〉です。

 「また小さいの出て来た。皇帝はチョビチョビ食べるのね」
 「ガッツリご飯食べないなんて、向いてねーなー、俺!」

いえいえ、まだまだこの辺はウォーミングアップです。

その三〈シカのアキレス腱の煮込み〉。ゼラチンで覆われていて美味しそうです。その四〈ノロジカの脚肉の煮込み〉。

 「段々、大きくなってきた~」

シカ料理が続きました。「満漢全席」は「満州族と漢族の珍味を全て集めた宴席」という意味なので、この辺は騎馬民族系の満州族の料理なのでしょう。

その五〈鶏肉と茶葉の揚げ物〉
その六〈雁のすり身のスープ〉
鳥料理のセクションです。金色の器に盛られたスープが美味しそう‥

 「いや~ん、うま~い!」

関口さん、白目を剥きはじめました。

その七〈冷菜盛り合わせ〉
その八〈アヒルの舌肉と白菜のスープ〉

 「皇帝が可哀相なくらい、うますぎ」
 「これが当たり前と思っちゃったら‥」

確かにそうですね。知らず知らずのうちに、こういうのが当たり前と思ってしまうと、他のものが食べれませんし、的外れのまつりごとをしてしまうかもしれません。

その九〈キノコとナッツの炒め物〉その十〈果物の盛り合わせ〉

今日のコースはここまでです。本当の満漢全席は100品以上の料理を何日もかけて頂くのだとか。検索したら満漢全席を再現したDVDが出てるのですが、その価格が30万円。食べたらどれぐらいするんだ~! とか思ってしまいましたが、清朝でも本当の満漢全席は西太后の還暦祝いとか特別の機会にだけ行われていたようです。まさにプライスレスな行事だったのでしょう。

豪華な昼ご飯のあと、街を探検に出た関口さんは楽器屋を見つけました。二胡や琵琶などの弦楽器の他、笛(笛子 ディーズ)も置いてあります。

基本的に横笛なのですが、吹く穴、指で押さえる穴の他、指が届かない位置にも穴が開いています。?‥のまま関口さんが吹くと、ピーヒョロと和風の音がしました。

 「誰かに習います」

と言って出ようとすると

 「先生もいますよ」

笛の先生に吹き方を教えてもらうことになりました。先生曰く

 「笛を買ったら、ニンニクを使うんですよ」

という意外なお言葉。さっきの穴の周りにニンニクの汁を塗るのだそうです。そこに膜をペタッ。それから吹き始めると‥

 「膜が震え始めたね。中国の音になってきた」

中国笛独特のちょっともの悲しい調べが響きます。そう、この膜こそ中国笛の音色の秘密だったんですね。知りませんでした。

ネットで調べると、この膜は葦の繊維で作った「笛膜」というもので、貼るときには本来ロバの皮から採ったゼラチン質の阿膠(アージャオ)というものを使うのだそうです。その代用としてニンニクの汁も使われるのでしょう。ちょっと臭そうですが。

笛膜はきつく貼りすぎると震えないし、ゆるすぎると雑音が入るということで、なかなか貼り方が難しそうです。「膜貼り八年」なんて言葉もあるのだとか。奥が深い世界です。

18:30、下坂城発。この路線を通り旅客列車は例によって1日1本だそうです。20分ほどで今日の旅は終わりで、18:52、上坂城着。明日は北京です。

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