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2007年11月17日 (土)

中国鉄道大紀行 その81 日本語学生の街

中国鉄道大紀行 その81 日本語学生の街
週末は鶏西(けいせい)から中継で、初雪が降っていました。稚内と同じ緯度だけあって、冬の訪れが早いです。週明けの10月21日は夕方、鶏西から少し西の林口(りんこう)に向かいます。

21日の朝、雪は解けかけていて、道路はべちゃべちゃでした。まだ根雪にはならないようです。関口さん、朝ご飯を食べに「刀削麺」(とうしょうめん)と入口に書かれた店に入りました。小麦粉を練った塊を「く」の字の刀で削ぎながらゆでていくのが、刀削麺ですが、ここではじゃがいもの麺を茹でたものに、お好みの具をトッピングしていくようです。近くの日本語学校の生徒さんがいて、トッピングを手伝ってくれました。

鶏西は人口40万の小さめの街ですが、日本語学校が沢山あって、15校、15000人ほどが日本語を学んでいるそうです。1年3000元(45000円)で日本語が学べるという学費の安さが魅力で、遠く四川省から学びにきている人もいるようです。

このお店でも一人と日本語ではなしはじめると、回りからも日本語で話に加わってきました。 

 「助かるわあ。当たり前だけど、どこ行っても日本語話せる人いないし」

関口さんが感激していると、一人の女性が

 「実は、今こそいいチャンスですよ。日本人と話すの、私初めてです」

鶏西は昔から炭鉱の街ですが日系の企業はなく、日本語の教師以外の日本人はいないようなのです。

 「じゃあ、俺いい練習台なんだ」

昔、私もユースホステルで外国の旅行者と話す機会があると、英語を使ういい機会だと思ったものですが、そんな感じかもしれませんね。でも日本人のいない街が日本語学習のメッカになろうとは‥

 「他の街でもいいのになぜ鶏西で日本語が盛んなの?」

と聞いてみると

「北京や上海では遊ぶ所が沢山あって、サボるかもしれません。」

ということでした。こちらでは休日は日曜と土曜の午後だけで、あとは毎日勉強してるそうです。

 「休日はインターネットしたり、掃除したり、遊びの時間ないです~」

なかなか大変そうですね。

食後、学生寮に案内してもらいました。2階建てのアパートみたいな建物で、外にはたっくさん服が干してあります。二人部屋ですが、窓は南向きで日当たりは良さそうです。寒い地方ですから、何よりでしょう。

「オフィス日本語」というビジネス日本語のテキストがありました。

 〈お忙しい時間を割いてお会い下さり、ありがとうございます〉
 〈急用が出来たので遅れてしまいました〉
 〈あいにく、ご連絡申し上げる方法がございません〉

敬語の練習なのでしょうか、なかなか難しい例文が並んでいて、関口さんもビックリです。

 「これ言っちまったら、日本人ビックリするよ!」

こんなのを毎日練習して1、2年たつと、そこそこ日常の会話ができるようになるようです。英語の勉強も寮に入ってそれぐらいやると、ものになるのかもしれませんが‥

 「沢山のこと勉強して、頭フニフニしてます」

フニフニはフラフラの言い間違いらしいのですが、実感が伝わってきますね。いやいやお疲れ様です。頑張って勉強して、いつか日本で活躍して下さい。

16:28、鶏西発。「あっという間の別れだ‥」。関口さん、感慨深そうです。外はもう夕暮れ。西の空に向かって列車は走ります。

週末、家に帰ってこれから学校に戻る子供たちが沢山乗ってました。小学校3、4年生ぐらいでしょうか。平日は学校の寮が何かで過ごすのでしょう。さっきの学生たちといい、日本の子供よりよっぽど勉強しているような気がします。

一人の子供が関口さんに赤い実をプレゼントしてくれました。寝ぼけた関口さんがかじろうとすると

 「食べちゃだめ!」

みんなで大笑いしてました。この辺はやっぱり子供ですねえ。18:49林口着。新しい週がはじまりました。

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