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2007年11月22日 (木)

中国鉄道大紀行 その84 最北のトナカイ

中国鉄道大紀行 その84 最北のトナカイ
10月24日はジャグダチからイトゥリ川という、この旅最北の行程です。地名もすっかり中国っぽくなくなってきました。

6:57、ジャグダチ発。この番組では「ジャグダチ」と言ってますが、ネットでは「ジャガタチ」や「加格達奇」の方が良くヒットします。人口53万人、内モンゴル自治区にありながら、黒竜江省北部を統括する役割を持つ面白い街です。冬には「氷雪楽園」という催しが開かれ人気を博しているとか。札幌の雪祭りみたいなものなのでしょうか。

今回はジャグダチをほとんど見ることなく出発です。大興安嶺山脈のふもとに広がる雪原をゆるやかにジグザグしながら、列車は西に向かいます。北緯は50°を越えて樺太の真ん中ぐらい。春の旅では、北緯23°の広州を訪れてますから、思えば遠くに来たものですね。

ホームの無い駅を通りすぎ、ジグザグが一番北に触れた地点が、全行程の最北地点でした。ここまでの走行距離は3万kmを越え、残りはいよいよ西の端ジュンガルを目指す6000kmということになります。

12:28、イトゥリ川着。降りる駅では最北地点です。「伊図里河」とも書くようですが、いかにも当て字っぽいですね。木材とキノコ栽培の人口2万6千人の街ということですから、市街地は小さくて、すぐに外に森林が広がっていました。

ザッザッザッザッと関口さん、雪道を歩いていきます。両側にはシラカバの林。水路には厚く氷が張っていて、まさにシベリアの風景です。林の中に動物がいました。トナカイです。この近くにトナカイの放牧と狩猟で生活するエベンギ族の集落があるのでした。

 「ニーハオ」

 「遠い所お疲れ様」

一つのテントを訪ねました。迷彩色のキャンバス地から煙突がズドンと突き出ていて、戦車のように見えるテントです。エベンギ語の響きはツングース系だけあって中国語とは全然違いますね。エベンギ族の大半はシベリアで暮らしていて、この近くで牧畜や狩猟をしているのは30人ほどだそうです。

 「冬は氷点下40℃になるんだ」

 「髪やヒゲが真っ白になる」

そんな中でトナカイを飼い、薪ストーブで暖をとる生活です。トナカイは良く人に慣れて、関口さんが触っても大人しくしていました。トナカイは食用ではなく、角を売ったり荷役に使うそうです。立派な角のあるトナカイもいて、「トナカイ」って感じがしました。

エベンギ族の人は嗜好品として「口タバコ」というものを噛む習慣があります。関口さんも一つ頂いて、我慢して噛むように言われましたが‥

 「辛い!辛いよ!!」

 「俺には向いてない!」

凄い辛そうでもの凄い形相でした。レポーターも大変ですねえ。でも、この辛さが寒さをしのぐ上で効果があるのかもしれません。口なおしに頂いた鹿の肉はなかなか美味しそうでした。

その後、テントをでて今度は薪割りに挑戦です。薪割りなんて日本ではほとんどする機会がないので貴重な体験ですが、斧を振り上げるのはなかなか怖そうです。恐る恐る振り下ろした斧は薪を空振り。。

 「当たらない。助けて〜」

 「サムライみたいな持ち方だね」

見本を見せてもらいました。薪に斧を噛ませたまま小さくテイクバックし、気合いもろとも鋭く振り下ろします。

 パカッ!

薪は綺麗に一刀両断されました。鮮やかなものですねえ。さすがに生活がかかってるだけのことはあります。

こういう昔ながらの暮らしがいつまで続くのかは分かりませんが、昔ながらの知恵の方は受け継いでいって欲しいものです。

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