中国鉄道大紀行 その88 本屋探検

10月30日は白城(はくじょう)から鄭家屯(ていかとん)を経て通遼(つうりょう)まで至ります。通遼は長春の少し西なので、大体中国の東北地方を一回りしたことになります。
7:27、白城発。昨日の夜ついてすぐの出発です。白城は人口200万人の都市で、モンゴル語のチャガン・ホト(白いまち)に由来するそうですが、何がどう白いのか分からないうちの出立となりました。
乗ったのは国境に近いハイラルからやってきた列車で、食堂車ではモンゴルの民族衣装を着た乗務員さんがサービスをしてました。関口さん、ここで朝食です。炒め物からデザートまでしっかり並んでいます。おかゆとミルクティが同じような色をして同じような器に入ってるのがおもしろいです。しかもミルクティの方にレンゲが入れてあります。入れるんならおかゆの方だろうと思いますが、食事を出す方も間違えたのかもしれません。
テーブルには4人前の食事が並べられていました。朝食シーンの撮影が終わると、スタッフの皆さんも一緒に食べるのでしょう。
久々の曇り空に、すっと伸びたポプラの木が規則正しく並んでいます。シベリアからの北風を防ぐ防風林なのだそうです。その合間に畑や牧草地が作られています。防風林の向こうには大きなプロペラが回っていました。風力発電所です。パッと見た感じメガワット級のものでしょう。何台も林立してましたから、数千軒分の発電能力があるはずです。この近くの村の電力くらいは賄えそうですし、長春や瀋陽あたりに送電しているのかもしれません。中国のエネルギー消費に占める風力発電の割合はまだ0.1%にも満たないものですが、風の強い所は多いので、これからどんどん建てられるでしょう。
10:36、鄭家屯着。ネットで調べると「鄭家屯事件」なんて言葉がヒットしますので、関東軍がらみの出来事があった所のようです。
駅前は風がビュンビュンしてました。まあ、風力発電をするぐらいですから、コンスタントに風が吹くのでしょう。三輪タクシーも客席の回りにビニールを張って強風対策です。近くのレストランまでお願いしました。
「日本から来ました」
「中国を旅行して、いろいろみて回っています」
片言の中国語で会話するうちに「火鍋城」と書いたレストラン着。でも、正味3ヶ月余りの旅でずいぶん中国語をマスターされたものです。
火鍋とは牛肉のシャブシャブみたいな料理で、キノコの出し汁にさっと潜らせて頂きます。関口さん、一口食べるごとに
「あぁーん!あぁーん!」
と身悶えして、とても美味しそうでした。
食後の散歩で本屋さん発見。このシリーズで本屋のシーンは初めてだと思います。私も旅行にいくとよく本屋に入るので、ちょっと楽しみです。
「新華書店」と書かれた書店には、ワンフロアにドーンと本が並んでいました。街の本屋さんという感じでも、ジュンク堂や紀伊国屋みたいに何フロアもある感じでもなく、ブックオフといった所でしょうか。広い売り場をカメラがパンしましまたが、ほとんどお客さんの姿はなくガラーンとしていました。火曜の昼過ぎという時間のせいか、撮影用に人払いしたのか分かりませんが、人が多いと人払いも難しいでしょうからもともと空いているのでしょう。量販店っぽい雰囲気なのに、やっていけるのか心配になります。
品揃えは充実してるようで、三国志とか西遊記だとか長編小説がズラリと並んでました。関口さん、手に取ってみましたが、当然中国語がギッシリ並んでいます。
「カンブトン(分からない)だもんなあ」
「読めたら面白いだろーなー」
別の棚には日本語の教本がありました。
〈家族みんなで仕事をします〉
〈マーシーゼンチャーレン、グアンカツ‥〉
中国語の対訳がついてるので、中国語の勉強にも使えそうです。
「これ俺も勉強しちゃおう!」
なんちゅー例文だという気も少ししますが、関口さんこのテキストをゲットして本屋をあとにしました。
14:37、鄭家屯発。テキストで勉強しながら、吉林省から内モンゴル自治区に向かいます。若いカップルと会話の練習をするうち、15:51通遼着。駅前は人が一杯の大きな街でした。今日はここまでです。お疲れ様でした!
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