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2007年12月 8日 (土)

中国鉄道大紀行 その96 敦煌散策

中国鉄道大紀行 その96 敦煌散策
週末、敦煌からの中継のあと、11月11日は柳園(りゅうえん)からトルファンへ移動します。面白かった旅もいよいよ最終コーナーです。

生中継では、関口さんは鳴沙山の北麓にある月牙泉を訪ねました。シルクロードの昔から絶えることなく湧き続けているという、神秘的な泉ですが、近年は水量が大幅に減っているとのこと。地下水汲み上げの影響でしょうね。特別の許可を得たとのことで、関口さん中に入れてもらって水をすくって飲んでました。今でもそのまま飲める所に少しビックリ。冷たくて美味しそうでした。

その後、しばし敦煌の街中散策です。置物、古着、木彫り、アンズやナッツやグレープなどのドライフルーツ。フリーマーケットみたいに店先に品物を並べて色々売ってます。

 「細かいなあ〜!」

関口さんが、木彫りのお店で手の込んだ細工物に関心してると、「やってみないか」と誘われてしまいました。

「俺が?」とか言ってましたが、木刀を持って砂漠をラクダが行くシーンを彫り上げていきます。影の回りには細かく点々と彫りを入れて、砂が光に煌めくさまを‥。さすがですねえ。

仕上げは店の人に任せて散策の続きでました。お昼ご飯は、鳥のひき肉入りワンタンです。

 「なんか美味しそうだな」

ひき肉を包んだワンタンにとろみのあるあんがかかっています。

 「うま〜。やっぱり、うまい!」

 「マーラーメンとっていいですか?」

関口さん、向かいの店で見掛けたマーラーメンを注文していいかききました。あんまり普通ではないリクエストですが、「いいよ」ということで辛味のあるラーメンが出前されてきました。

 「店の往来ができるのが嬉しいな」

マーボー豆腐の「マー」で辛そうですが、なかなか美味しそうでした。

木彫りの店で美しく仕上がったレリーフを受け取って、そろそろ出発です。20:47柳園発。夜行列車でトルファンに向かいます。といっても、寝台ではなく軟座の車両。ウイグル族のお兄さんたちに帽子を見せてもらって、歌を聞かせてもらいました。

帽子はインドネシアの人がかぶってるような丸い縁なし帽です。鞄に入るので、いろんなデザインのを持ちあるいて気分によってかぶるようです。

 「これをかぶると良くものが売れるんだ」

という緑の刺繍のついた帽子を関口さんもかぶってみました。でも、も一つしっくり来ません。ウイグル族の彫りの深い小顔にやっぱり合う帽子ですね。

関口さん、例によって一曲所望して歌ってもらいました。哀愁を帯びた歌声です。

 ♪お母さん、あなたと別れて
 ♪私の顔は青ざめています
 ♪まま母との暮らしは涙が流れる
 ♪ご飯かと思ったらおかゆだった
 ♪ナンが出て来たら焦げていた
 ♪ああ、お母さんはもういない‥

母親が離婚した歌なのだそうです。正直「なんちゅう歌じゃ」と思いながら聞いてましたが、そういう辛い体験をする(した)人が多かったということなんでしょうかね。歌ってくれたお兄さんは、陽気で男前だったので意外性がありました。一曲所望して、こういう歌が出て来る背景に興味が湧きます。

 「なんとも言えない雰囲気があるんだよね」

 「こういうの大好き」

旅も最終盤に入って中央アジアの雰囲気が色濃くなってきました。5:08トルファン着。ここでは何が待っているのでしょう。

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