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2008年1月29日 (火)

温暖化への関心と被害イメージ

昨日使った内閣府の世論調査(http://www8.cao.go.jp/survey/h19/h19-globalwarming/index.html)では、Q1で温暖化をはじめとする地球環境問題への関心が質問されています。

>Q1〔回答票1〕 あなたは、地球の温暖化、オゾン層の破壊、熱帯林の減少などの地球環境問題に関心がありますか。それとも関心がありませんか。この中から1つだけお答えください。

  (ア) 関心がある (57.6)
  (イ) ある程度関心がある(34.7)
  (ウ) あまり関心がない(5.9)
  (エ) 全く関心がない(1.3)

「関心がある」が58%、「ある程度関心がある」が35%であわせて9割以上の人が関心ありと答えています。この質問についても、集計表1に都市規模別、地域別、性年齢別、職業別の集計結果が載っていますので、昨日の被害イメージと同じように都市規模別、地域別、性年齢別、職業別に正規化(平均0、分散1のz得点に変換)して、被害イメージのデータとあわせてMDSにかけてみました。

Photo (ウ)あまり関心がないと(エ)全く関心がないについては、他の項目と大きく離れた位置にプロットされた(他の項目との関連性が低いことを示す)ので、この2つを省いて、(ア) 関心があると(イ) ある程度関心があるを被害イメージとあわせてプロットした結果を左に示します。

被害イメージについては昨日の分析同様、自然環境への影響の項目が右側、人間社会への影響を示す項目が左側に布置しています。

興味深いのは「ア)関心がある」は図の左下、「イ)ある程度関心がある」は図の右上に布置している点です。ウ)とエ)がほとんどないのでア)が多いグループ(40~50代の男女など)はイ)が少なく、イ)が多いグループ(20代や70代の男女、農業従事者など)はア)が少ないのでア)とイ)が遠い位置にプロットされるのは予想通りです。問題は、被害イメージとの関連でこれらが右にプロットされるのか左にプロットされるのかという点にありますが、「ア)関心がある」に対する回答パターンは<社会や経済への影響>を示す項目への回答パターンに類似し、、「イ)ある程度関心がある」に対する回答パターンは<自然への影響>を示す項目への回答パターンに類似していることを示す結果になりました。

アの方がイよりも温暖化への関心の程度は強いと考えられますので、強い関心を持つグループは温暖化に対して旱魃や台風などの気象災害や保険金の支払い、農業被害や伝染病といった<人間社会への被害>のイメージを持ち、それほど強い関心を持つわけではないグループは生態系の変化や海面の上昇など<自然環境への影響>のイメージを温暖化に対して持つ傾向があることがわかります。

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