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2008年2月11日 (月)

バイオ燃料生産目的の土地開墾で温暖化が加速

>バイオ燃料生産目的での土地開墾は温室効果ガスの大量排出につながり、地球温暖化を加速するとの研究が8日の科学誌サイエンス(Science)に発表される。

>バイオ燃料の原料となるトウモロコシ、サトウキビ、大豆などを栽培するために新たに土地を開墾した場合、化石燃料をバイオ燃料に代替することで削減されるCO2排出量の17-420倍のCO2が大気中に排出される。つまり、新たに「バイオ燃料由来CO2債務」を抱えることになるのだ。  

>炭素は地中のほか、寿命を終えた樹木や植物にも蓄えられており、CO2として大気中に放出されている。土地の開墾は、大気中へのCO2排出量増加につながる。この増加分を、開墾した土地で生産した原料を用いたバイオ燃料で相殺するには、数年、場合によっては数百年かかる。  

>研究チームがインドネシアでヤシ油生産のため開墾された湿地を調査したところ、開墾により生じた「バイオ燃料由来CO2債務」を返済するのに423年を要することがわかった。

>CO2排出量を減らし環境破壊を遅らせるためには、CO2隔離にインセンティブを、あるいはCO2排出に罰則を設けることが必要だとポロスキー教授は主張する。  

>また研究チームは、米国におけるトウモロコシ由来のエタノールの需要急増がブラジルの熱帯雨林の破壊を加速させていると指摘。需要に応えるため米国のトウモロコシ農家が大豆との輪作を止めたため、ブラジルの農家が大豆需要に応えることを余儀なくされ、アマゾンの森林破壊を助長しているというのだ。  

>一方で研究チームは、自然の生態系に影響を及ぼさず、地球温暖化を加速させないバイオ燃料の存在も指摘。バイオマス廃棄物や廃材木を原料とするバイオマス燃料こそ、環境負荷を軽減しうる、科学者が開発を目指すべき燃料だとまとめている。 バイオ燃料生産目的の土地開墾で温暖化が加速、研究発表 国際ニュース : AFPBB News.

トウモロコシのような食料を、バイオエタノールに加工すると、その分の食料をどこかで生産する必要が発生します。食糧増産のために、森林の伐採が行われると、森林の土壌に固定されている炭素が二酸化炭素として遊離するので、バイオエタノール使用による化石燃料節約で削減できた二酸化炭素よりずっとたくさんの二酸化炭素が排出されてしまうことになるようです。

バイオエタノール生産のために直接森林を伐採するのは論外ですが、そうでなくても食料を原料としてバイオエタノールを生産するのは考え物ですね。作るなら廃棄物から、というのが望ましいようです。

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