茶葉、コーヒーかすを燃料に
>次世代のバイオ・リサイクル固形燃料「バイオコークス」の実用化に向け、近畿大学が恵庭市の大学資源再生研究所内で準備を進めていた量産実証実験センターが22日、開所した。2009年度からの実用化を目指す。
>バイオコークスは、飲料水製造工場などから大量に廃棄される茶葉、コーヒーかすなどの身近な植物由来廃棄物を原料に製造する燃料。石炭コークスに代わる安価で安定供給でき、二酸化炭素排出の削減につながる脱化石燃料として実用化に期待が高まっている。これまでの実験で、石炭コークスの20%代替が可能で価格も石炭コークスの1トン10万円に比べ7万円前後と割安だ。
>直径100ミリのバイオコークスは、乾燥した茶葉やコーヒーかすを180度で20分間、16トンの高圧をかけて製造。原料は光合成に由来するすべての生物資源。もみ殻、ジャガイモの皮、稲わらなどの廃棄物を100%活用できる点が強み。循環型社会に形成にも役立つ。 宗像センター長は「森林資源が豊富な北海道での研究課題に全力で取り組み、09年度には実用化を図りたい」と話している。
>三菱重工環境エンジニアリングの久保田浩次長は「市場が求める価格での量産化が事業化の分岐点。可能なら製造販売の会社設立も選択肢」との見解を示した。
リンク: 2008年4月23日(千歳民報).
近畿大学が近年手がけていたバイオコークス(http://www.co-ip.jp/modules/wordpress/index.php?cat=116、http://ccpc01.cc.kindai.ac.jp/honbu/press/0709/bio.html)の量産実験が始まるようですね。
製鉄に必要なコークスは大きなCO2排出源となってますので、これを生物起源の材料に代替できるとCO2削減に大きく貢献することになります。これまでの実験では、コークスよりも安い価格で代替できるようですので、バイオ系の技術のなかでも有望なものと考えられます。
実際に量産してもその程度のコストに抑えられるのか、バイオコークス生成の過程で必要なエネルギーが代替効果を上回らないのか、どの程度の規模で代替が可能かといったことがらが、量産実証実験では課題になるでしょう。
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