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2009年2月25日 (水)

今月の再放送曲 『サラマンドラ』

今月も懐かしい曲が再放送されています。1977年8月初回放送の『サラマンドラ』もその一つです。

 ♪燃える火にすみつきひとりぼっち
 ♪星を数えてため息一つ‥

 
尾藤イサオさんの歌声が流れて来たとき、私は中学3年生でした。アンジェラ・アキさんの『手紙』の年代ですから、いろいろ悩みがあってもおかしくはない頃ですが、実際は生徒会だの生物クラブだの山登りだの日々楽しく過ごしていた記憶があります。それでも、翌年には受験がありますし、高校生活はきっと楽しくないという予感がありましたので、この歌には妙に暗示的なものを感じさせられたものです。

当時のテキストには、作詞者の加藤直さんが毎日庭でひなたぼっこしているトカゲを眺めているうちに、彼が竜族の最後の生き残りのような気がしてきたというお話が載っていました。

 サラマンドラは昔栄えた竜族の生き残り。
 親しかった仲間は次々に世を去り
 独りぼっちになって一万年の歳月が流れた。
 いつしか牙もなくし、しゃべることもなく
 ため息の代わりに小さく火を吐く。
 来る日も来る日も思い出を数えながら‥

このサラマンドラの悲しいお話を尾藤イサオさんが熱唱されています。尾藤さんは当時、大河ドラマ『花神』で伊藤俊輔(後の伊藤博文)役で出演されてまして、どちらかというとコミカルな演技をされてる印象が強かったので、『サラマンドラ』のイメージとのギャップが大きく、しばらく同一人物とは信じられないほどでした。(1977年12月に同じ尾藤イサオ、加藤直コンビで『赤鬼と青鬼のタンゴ』が放送されるに及んで、このイメージギャップはさらに大きくなりました)

『サラマンドラ』の尾藤さんはあしたのジョーばりのドラマチックさで、小さな竜の運命を歌いあげます。

 ♪牙もなくしたおかしな竜
 ♪誰か来て 彼と話して
 ♪サラマンドラ サラマンドラ
 ♪ひっっとりぼっち‥

月岡貞夫さんのアニメーションでは、この「ひっっ」というところでサラマンドラが涙の池に沈んだ星の子供をポンと空に押し上げます。心配そうに眺めていた、お日様やお月様がにっこりして曲が終わります。このアニメーションは救われますね。仲間をなくして一万年、天涯孤独な境遇にも救う神はあったのです。
人生至るところ青山あり。シビアな歌詞とほのぼのしたアニメーションのマッチングが、この曲をみんなのうたでも屈指の名曲にしたのでしょう。

 『サラマンドラ』
  うた:尾藤イサオ
  作詞:加藤直
  作曲:高井達雄
  アニメーション:月岡貞夫
  初放送:1977年8月

 再放送予定
  2009年2~3月(いずれもラジオ第2放送)
  水曜日 23:55~ 0:00   木曜日 13:55~14:00
  金曜日 23:55~ 0:00

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