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2010年2月12日 (金)

日本の一般信頼推移

WVS(世界価値観調査)のデータによると、日本の一般信頼は第2波~第5波の調査では若干の低下はあるものの大きな変化を示してはいませんでした。日本のついては実は1981年の第1波から2005年までの第5波までデータがそろっていますので、この間の変化を全部示すと図のようになります。

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図から「たいていの人は信頼できると思いますか」という質問に「はい」と答える人の割合は、1981年から1995年にかけて5ポイントあがったあと、2005年にかけて7ポイント下がっていることがわかります。はじめと最後だけ見ると大きな変化はないように見えますが、途中をみると結構アップダウンがあったようですね。 WVSのオンライン集計機能では年齢別に集計することもできますので、この変化の中身をもう少し詳しく追跡することができます。

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図は1911年生まれの世代から1981年生まれの世代まで、10年刻みに世代を区切ってそれぞれの年代生まれの人々が各年代に「たいていの人は信頼できる」と答えた割合(一般信頼の強さ)の変化を示したものです。このグラフをみると1921年生まれ(正確には前後5年の生まれの人を含みますが)の人は、他の年代生まれの人と比べて一般信頼が低いことがわかります。この世代の人は1981年と1990年の調査で調査対象になっていますが、いずれでも30%前後の低い一般信頼を示しています。この世代の人が1995年の調査では75才以上になって調査対象からはずれたことが、1995年の全体データで一般信頼が上がった原因になっているようです。

他の年代生まれの人々は40%~50%の一般信頼を示していて、2000年までは大きな変化を示していません。それが2005年になって1951年生まれ、1961年生まれ、1971年生まれの世代で6ポイントから9ポイントほど一気に値が下がったのが2005年で40%を割った直接の原因と考えられます。 大ざっぱにみて一般信頼が低めだった第二次大戦前生まれの世代が退場していくことで、一般信頼が上昇し、一般信頼が高めだった団塊~団塊ジュニアの世代の一般信頼が21世紀に入って下がることで全体の一般信頼も低下したようです。

2010年に第6波の調査が行われますので、この傾向が続いて一般信頼が続落するのか、あるいは下げ止まるのかが気になりますね。1981年生まれの世代が、43%の高めの数値で参入して2005年にも42%で踏みとどまってますので、この傾向が続けば下げ止まる可能性もあります。1991年生まれの一番若い世代も今年の調査から調査対象になりますので、この世代の動向も注目されます。

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