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2010年3月11日 (木)

一般的信頼と気温

WVS(世界価値観調査)によると、北欧の国々が一般的信頼が高く、南欧の国々は一般的信頼が低く、アフリカや南米の国々ではもっと低いという傾向が見られますので、それぞれの国の平均気温と一般的信頼との関係を見てみました。

気象庁のHPに載っている世界各都市の平均気温のデータを使って、一つの国の複数の都市のデータがある場合はその平均をとり、一つの都市のデータしかない場合はその都市のデータで代用することで各国の平均気温が求めてあります。ひょっとすると最低気温とか最低と最高の気温の差が重要なのかもしれませんが、とりあえず平均気温について調べてみると図のようになりました。

Photo

あまりきれいな関係ではありませんが、大まかに見て平均気温の高い国は一般的信頼が低く、平均気温の高い国は一般的信頼が低いという傾向が見られます。相関係数は-0.39ですので、そこそこの関連があるといえます。

よくみるとロシアは気温が低いわりに一般的信頼が低かったり、タイやインドネシアやベトナムといった東南アジア諸国は気温が高いわりに一般的信頼が高かったりしています。当然のことながら気温以外の要因もあることが伺われるわけですが、気温との関連も少なからずあるところが興味深いですね。一つには気温の低い地域に先進国が多く、気温の高い地域に途上国が多いことの影響があるでしょう。一般的信頼は所得や一人当たりGDPとの相関がありますので、これらの影響を介した偽相関という可能性があります(気温と一人当たりGDPに相関があるというのも考えてみれば不思議な話ですが)

あるいは、寒い地域では見知らぬ同士を含めた大勢の人間が協力をしないと生活をしていくのが難しいのにたいし、暖かい地域では知人や血縁者同士の少人数で助け合うことでとりあえず生活が可能だという条件が関係しているのかもしれません(もちろん、気温以外の自然条件にもよりますが)。多人数の協力が必要でも多人数の協力が実現するとは限らないのですが、その必要性が低いところで見知らぬ同士の協力が発達する可能性はより低いでしょう。そういう側面から一般的信頼の高低を考察してみるのもおもしろそうです。

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コメント

ひょっとして各国で平均気温の出し方も違うのではないでしょうか?
気象庁は1時間ごとのデーターの平均ですが、以前の海外は3時間おきのデーターの平均でした。
最大風速なんかは、米国と日本では比較にならないほど、データーの誤差が生じます。
平均気温は如何ですか?

JUN

投稿: JUN | 2010年9月 1日 (水) 20時57分

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