【ゲゲゲの女房】 第52話 生きるための作戦
「水木洋子 作」
春田図書出版の社長に突っ返された原稿にこんな文字を見つけた布美枝さん、ショックだったでしょうね。「水木しげるじゃ売れんからね」とまで言われて、少女マンガを描く夫の姿がよぎります。
「あの人 こんな思いで仕事しとったんだ 」
このところの不可解な態度の理由がわかるとともに、何もできずにいた自分、知らされなかった自分にいたたまれない気持ちになったかもしれません。
でも、帰宅した時の声は思いのほか明るい声でした。頑張って元気をだしたんでしょうね。茂さんも布美枝さんがどんな思いで帰ってきたかわかっていたのでしょう。名前を変えてまで漫画をかくことに
「あれは生きるための作戦だ。覆面レスラーのようなもんだ」
そうでしたね。茂さんは南方で死地を潜り抜けて生還してきたのでした。こんなところでくたばるわけにはいきません。作戦と割り切れば、少女漫画を描くこともペンネームを変えることも耐えられるはず‥。でも、言葉ほどには割り切れてないことは奥さんに黙ってイライラと当たっていたことからも伺われますが。。
いずれにしても、作戦をしらされていなかった布美枝さんにとっては辛い日々でした。生きるための作戦。一人で生きるためではなく、二人で協力して生きるための作戦にバージョンアップされていくといいですね。
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