ワールドカップへの関心57%
サッカーワールドカップ大会たけなわの今日この頃ですが、6月11日に行った調査ではワールドカップ大会に「関心がある」と答えた人は57%(とても関心あり32%、やや関心あり25%の合計。サンプル数114名。ちなみにあまり関心なし22%、ほとんど関心なし21%)だったことが分かりました。すくなくとも開会式当日の時点ではそんなに関心が盛り上がってはいなかったようです。
日本代表の活躍に「期待する」とこたえた人は33%(とても期待する9%、やや期待する25%、あまり期待しない33%、ほとんど期待しない34%)でダブルスコアで「期待しない」人が多かったことが響いているのかもしれません。1勝1敗となった現時点ではもう少し期待が高まっている可能性はありますが、事前の期待値は相当低調でした。一方でどこの国が優勝するかに「関心あり」と答えた人は62%で、W杯自体への関心より高い数字であったのが面白かったです。日本代表うんぬんより、サッカーの祭典としてのワールドカップ自体を楽しむ方向にシフトしている可能性が伺われる結果です。
相関係数をみてみると、W杯関心と優勝国関心には0.84という驚異的な相関があることがわかりました。一方で、W杯関心と代表期待の相関は0.34、優勝国関心と代表期待の相関は0.37でW杯への関心=日本代表への期待とはいいきれないことが伺われます。サッカーが好きであることとの相関をみると、W杯関心が0.65、優勝国関心が0.58、代表期待が0.22でサッカーへの関心がW杯関心や優勝国関心を牽引しているものの代表への期待にはつながっていないことがわかります。
パス解析によって、サッカー関心をもたらす要因や因果関係の向きを検討してみると、「キャプテン翼に代表されるサッカー漫画が好き」であることがサッカー関心の最大の規定要因で、サッカー関心からはW杯関心、優勝国関心の順に因果の矢が伸びるモデルが最も適合度が高くなりました。どうやら
キャプテン翼好き→サッカー好き→W杯関心→優勝国関心
という因果関係が存在しているようです。キャプテン翼によってブラジルやヨーロッパサッカーへの関心が喚起され、それがW杯への関心や優勝国への関心につながっているのかもしれません。日本代表への期待がW杯への関心を牽引した時代とは様変わりをしてきているようですね。
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