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2010年6月 7日 (月)

【ゲゲゲの女房】 第61話 命の匂い

年末になって布美枝さんと赤ちゃんが退院してきました。

 「わあ、暖かい!」

いつもは寒い調布の家ですが、今日は茂さんが朝からストーブを焚いて待ってたのでした。鬼太郎の「せつなき親心」の章を読み返したり、茂さん、父親修行に余念がないようです。育児書代わりに自分の漫画を読むところが茂さんらしいですけどね。ストーブも今日だけでなくずっとつけるだけの灯油代があるのか心配になりますが、他をさておいても赤ん坊を暖かくというところが「せつなき親心」なのでしょうね。

お兄さん夫婦がカレイの尾頭付きをもってお風呂に入りに来たところで、命名式です。「藍子」というのはちょっと珍しい名前ですね。茂さんが藍色が好きだったのでしょうか。色の名前をつけるところが芸術家らしいです。目玉親父が腕組みして見守る絵を添えて、一反木綿の隣に名前の紙は飾られることになりました。両親にいつも見守られるベストポジションです。

お兄さん夫婦やあき子姉さんが帰ったあと、茂さんは藍子ちゃんに顔を近づけてしきりに匂いをかいでいました。これも微笑ましい仕草だと思っていたのですが・・

 「やっぱりこの匂いだ」

南方で腕をやられてもう駄目だと思ったとき、腕の傷口から赤ん坊の匂いがしてきたのだそうです。多分実話なんでしょう。そんなことがあるのですね。生後すぐの赤ん坊というのは乳臭い匂いではなくて、焦げたような生臭いような匂いがするらしいので、傷口が盛んに再生するときの匂いと共通するものがあるのかもしれません。

 「この匂いをかいで、大丈夫だ、生きて帰れると思った。命の匂いだ」

人というよりも、生物としての活力を示す命の匂い。初めてきいた言葉で、とっても新鮮な表現でした。まさにデジタルの対極の概念です。社会学者に言わせると「身体性」とかになるんでしょうけど、それよりもっとピンとくる表現です。

このあと戌井さんが北西書房設立の知らせと原稿の依頼にやってきました。中森さんの回想シーンが一段とはかなげでなけますね。果たして北西書房にも命の匂いが宿るようになるのでしょうか。

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