【ゲゲゲの女房】 第66話 悪魔くん誕生
大蔵省の立ち退き要求は翌日あっさり撤回されました。昨日の話は間違いだったといって別の人が謝りにきてましたから、昨日来た貧乏神そっくりの役人は幻覚ではなかったことになりますね。でも、本当に大蔵省だったら一度言ったことをそうやすやすと撤回したりしないでしょうから、解せない話には違いありません。昨日の貧乏神と今日の役人と二人合わせて狐の仕業だったんでしょうかね。いずれにしろ、家の立ち退きはしなくてすみました。めでたしめでたしです。
この体験が「悪魔くん」のアイディアとなって結実します。のちにドラマ化やアニメ化される作品なのですが、見た記憶がありません。ドラマ化は1966年、4才のときだそうですから見たかもしれないのですが覚えてないですね。アニメ化は1989年ですから、今の学生が生まれたころになるでしょうか。悪魔の力を呼び出す力を持った天才少年が悪魔の力を借りて世直しをはかるというお話だそうです。感激屋の戌井さんは例によって絶賛してました。
「これは傑作です! 5巻組みの大長編で行きましょう!!」
借金してでも増刷して勝負をかけるつもりです。
「今の状況を打開するには、特大ホームランしかありません!!」
戌井さん、相当焦りがあるようですね。危険な兆候です。外角低目を豪快に三振しそうな予感がぷんぷん漂います。そもそも特大ホームランでは1点しか入りません。ここは四球でも内野安打でもエラーでも、泥臭くつないでつないでランナーを溜めてそれから長打を狙う場面です。茂さんも墓場の鬼太郎や河童の三平で一発狙いの危うさが身にしみてますから、その辺慎重なのですが原稿料の3万円を手にすると気が変わってしまいました。戦艦長門の模型を買って意気揚々とご帰宅です。
まあ、お酒もタバコもギャンブルもやってらっしゃらないようですから、趣味の模型ぐらいいいといえばいいのでしょうけど、せっかくのランナーを走らせて盗塁死、あるいはエンドランをはずされて三振ゲッツーという、ありがちですががっくりくるような采配ではありました。なかなかこの試合、苦戦が続きそうです。
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