【ゲゲゲの女房】 第70話 バナナの思い出
今日はバナナとトペトロの思い出話でした。お金の無い戌井さんから原稿料を受け取れなかった茂さんは皮が黒くなったバナナを一山100円で買って帰ります。
「なにこれ、腐っとる」
布美枝さんは気持ち悪がりますが、茂さんは自信満々です。
「バナナはこれぐらいがおいしいんじゃ」
まあ、なかなかバナナの食べごろというのは微妙ですね。黄色くなってすぐは堅さが残っていまいちですが、かといって中がずるずるになったバナナは食べたくありません。結構、すぐにずるずるになってしまうイメージがあるのですが、茂さんはその直前の一番やわらかくておいしいバナナをゲットしてきたようです。
「俺ほどバナナを食ったものもおらんだろな」
南方の戦地ではバナナが命綱だったようです。マラリアにかかっておかゆも食べられない茂さんにバナナを持ってきてくれた現地の少年トペトロ。彼のおかげで死地を脱して、茂さんは日本に帰ってくることができました。のちの鬼太郎の漫画もこのドラマもトペトロのバナナなくしてはありえなかったわけです。そんな思い出のある食べ物だったのですね。水木氏が時々買い物に来たという調布の「しんとみフルーツ」を覗いてみるとちゃんとバナナがありました。黒くはなってないのですが、一房315円なりで頂いてみるとまったりと濃厚な味わいでした。こんなお味だったのかもしれません。
茂さんちにはその後、イタチ浦木が現れます。貸本屋に代わる漫画の売り込み先として業界新聞を紹介してくれるそうなのですが・・
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