【ゲゲゲの女房】 第78話 藍子ちゃん危機一髪!
まちこさんが飯田家に来たのは夜だったのですね。まちこさんの訪問に勇気付けられた貴司さんは源兵衛さんに婿に出してもらえるよう直談判に出ますが、案の定、源兵衛さん激怒です。
「小糠三升あれば婿に出すなという言葉を知らんのか!」
「絶対許さんからな!!」
小糠三合が普通の言い回しらしいのですが、いずれにせよ私は知りませんでした。そんな難しい言葉をつかって怒らないでほしいです。意味は「小糠三合ほどのわずかな財産でもあれば、婿に出して苦労させるべきではない」ということですので、貴司さんのことを思ってのことばですが、「まちこさんのことが何より大事」という貴司さんとは完全にすれ違いになってしまいました。
膠着状態の持久戦になるのかと思っていたら、藍子ちゃんがいきなりビー玉を喉に詰めてしまいました。必死の形相で背中を叩き、喉に指をいれてビー玉を吐かせようとする布美枝さん。貴司さんが医者を呼びに走り、源兵衛さんがおろおろするなかコロッとビー玉が転がりでました。危機一髪です。
まあ、何かしら事件が起きるんだろうなとは思っていたのですが脚本家さん、かなり力技でしたね。人の生き死にの前では面子とかプライドとかは小さな問題になってしまいます。太一くん編でも美智子さんの息子さんの話をきっかけに事態は収拾に向かいましたが、あのときはいくつか伏線が引いてありました。今回は突発事故ですからちょっこし無理やり感がありまずがまあいいでしょう。布美枝さんや貴司さんの成長に触れた源兵衛さん、振り上げたこぶしをおろすきっかけをつかむことができました。持久戦になればなるほど、和解のきっかけはつかみにくくその分源兵衛さんも苦しむことになったでしょうから、体を張った藍子ちゃんに救われた形です。
親の愛情というものに改めて触れたいずみちゃんも源兵衛さんに対する態度を和らげます。布美枝さん、深沢さんの話をして「東京に来るときは、親を説得してから」というのかなあとも思ったのですが、そこまでいわずともいずみちゃん、家の手伝いをする気になったようですね。貴司さんは婿に出すものの、いずみちゃんの家出は防げて源兵衛さん、連敗はまぬがれました。
そんなわけで土曜日のうちに無事調布に帰還です。この年の10月に新幹線が開通しますので、それまでちょっこし待てば道中の苦労が減って藍子ちゃんも新幹線に乗れたかもしれませんが、そんなことより「我が家が一番」みたいですね。お疲れ様でした。
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