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2010年7月26日 (月)

【ゲゲゲの女房】 第103話 もう一つの悪魔くん

今日は珍しく茂さんが迷ってましたね。そして珍しく布美枝さんが執拗に食い下がってました。悪魔くんについてです。

豊川さんの読みは鬼太郎は妖怪族だが悪魔くんは人間だからスポンサーにも受け入れられるだろうというものでした。茂さんでなくても「ほんまかいな」という気はしますね。本当は多分他にも論拠はあるんでしょうけど、これだけだと大手の編集長らしからぬ浅慮に思えます。茂さんの迷いもそこに起因するといっていいでしょう。

 「貧乏への恨みで描いた作品が子供に受けるとは思えん」

テレビくんも貧乏な新聞少年三太くんの視点で描かれてましたが、恨みというより豊かさへの憧れを中心に据えて評価されました。悪魔くんは貧乏神との戦いのさなかに起死回生の作品として企画されたものの、2300部のうち半分が返品。貸本の読者にも受け入れられなかった歴史を持っています。「人間だから」というだけで雑誌の読者やテレビの視聴者に受けるとは到底思えなかったのでしょう。

一方、布美枝さんは悪魔くんが打ち切りになったときのことをよく覚えてました。5巻の大作を3巻で終わらせるため、こころざし半ばで暗殺されたことにされてしまった悪魔くん。布美枝さんも墨入れを手伝いながら「ひどい・・」と声を震わせていたものです。そのとき、茂さんに「心配するな。悪魔くんは7年目に復活する」と言われて安心したのでした。

 「悪魔くんは復活せんのですか?」

多分、この言葉が茂さんを動かしました。いつもは「仕事のことは口出しするな」と言われると黙っていた布美枝さんが、珍しく食い下がった成果です。これが悪魔くん復活と鬼太郎テレビ化のターニングポイントになりました。

戌井さんも「描くべきです」と勧めつつ「もっとも大幅な練り直しが必要になりますが・・」と付け加えるところは、かつての失敗の当事者だけに説得力があります。戌井さんが茂さんに助言するのもこれが最後になるかもしれません。

 「新しい、もう一つの悪魔くんを描くつもりでやらねばならんです」

布美枝さんと戌井さんの思いに促されて、丸みと可愛さをもったもう一つの悪魔くんが復活しはじめました。

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