【ゲゲゲの女房】 第98話 むさきアシスタントトリオ
今日は暑苦しいアシスタントが続々登場して、久々に笑わせてもらいました。一人目は編集者から深大寺に逃れた茂さんの前に現れた元貸本漫画家さん。髪の毛ぼうぼう髭ぼうぼうのむさ苦しいいでたちながら画力は確かです。
二人目は茂さんが深沢さんに頼んでいた倉田圭一くん。大阪の看板職人をやめて身一つで飛んできました。ゼタを愛読していて茂さんにあこがれてたといいますから、ゼタの芽は人材供給という点でも実を結びつつあるようです。さっそく、海の背景を頼まれて目がメラメラと燃えていました。
三人目は昨日へたうまな絵を持ち込んで茂さんに追い返された「かんぴょう」くん。名前は昨日名乗っていたのですが忘れました。すいません。デッサンをやり直せといわれて追い返されてたのですが、「デッサンはアシスタントをやりながら鍛えるのが一番です」とかいいながら今日も玄関で粘ってました。こういうのが一番暑苦しいですね。締め切りのどさくさ紛れに
「これが漫画家の修羅場ですか。お手伝いさせてください」
とあがりこんでしまいました。まあ、編集の北村さんの「馬」にくらべると「へたうま」でも使い物になるのかもしれません。
そんなわけで、前半のストーリーをすっかり忘れてしまうむさ苦しい展開でしたが、茂さんが映画ではなくテレビを選んだ理由は「当たれば続けて仕事が来るから」でした。特にスポンサーの当てがあるわけではなかったようです。でも、少し前まで「怖い」「子供が泣く」といわれ続けた鬼太郎に映像化の話が舞い込む流れに、「ようやく面白さが理解されてきた」という手ごたえがあったのでしょう。流れが来たときには徹底して乗る。紙芝居や貸本漫画の盛衰を知る茂さんだけに、流れがいつまでも続くわけではないことも熟知しています。
「忙しくても、ここが踏ん張りどころだ!」
むさきアシスタントたちを得て茂さん、勝負に出ました。
| 固定リンク

コメント