【ゲゲゲの女房】 第121話 南国の楽園
ヤンヤンヤ~ン ソレゴレ ヤンヤンヤ~ン♪
お経のような音楽。家のそこここに呪術のお面。お面をかぶって乗り乗りの茂さん。漆原教授の研究室に迷い込んだのかと思いましたよ。
今週は茂さんとイカル母さんの戦争体験という重いテーマを扱いますので、つかみは軽妙にということなのでしょう。ラバウルでのトペトロ氏との再会も時間軸を追ってではなく、回想のなかで語られることになりそうです。忙しいスケジュールを縫ってよくラバウルに行く時間があったと思いますが、結果として家族に南国移住を提案するほど、南国づいてしまいました。
温暖な気候。色鮮やかな景色。満天の星空にロマンチックな月夜。その一方、お風呂もトイレもなくボウフラの湧く水を沸かして飲む生活。旅行代理店みたいな謳い文句の傍ら悪い所もちゃんと言及するところが茂さんの良心的な所でしょうか。でもそれが仇になって喜子ちゃん以外には賛同してもらえませんでした。
妖怪の出そうな不便な暮らしという点で、昔の生活と南国の暮らしは共通しています。茂さんにとっては両者は一体なのかもしれません。でも、家族にとっては今さら昔の暮らしにも南国の暮らしにも帰れないというのが本音でしょう。たまに電気のない別荘に行くぐらいが関の山かもしれません。
波風を恐れない自己主張という点ではイカル母さんも相当なものです。世間の後ろ盾があろうとなかろうとお構いなしです。ちょっこし深沢さんにも似てるかなとも思いましたが、深沢さんはその後どうしてらっしゃるんでしょうね。ともあれ老人会勧誘婆さんとのバトルでは、心臓の悪さは微塵も感じませんでしたので一安心です。それにイカル母さんの自己主張には嫁いびりみたいな陰湿さがないのが救いですね。
他方、陰湿ないじめやクラスの勢力争いに巻き込まれつつある藍子ちゃん。三本の伏線がこのあとどう交錯していくのでしょうか。
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