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2010年8月23日 (月)

【ゲゲゲの女房】 第127話 不機嫌な茂さん

 「仕事のことは、口を出さんでええ」

 「お前は家のことやっちょれ」

茂さん、いつにまして不機嫌でしたね。「仕事のことは心配するな」といってた時期もありましたが、また「口を出すな」に逆戻りしています。布美枝さんだけではなく、鬼太郎人形の粗悪品の苦情を知らせてきた光男マネージャーにも

 「俺は知らん。そんなことはお前がなんとかせえ!」

と怒ってました。粗悪品をつくって苦情が来そうな人間が身近にいるのも忘れてしまったのでしょうか。

冒頭で小野田さん発見の新聞記事が出てましたから、時代設定は昭和47,8年なのでしょう。石油ショックはまだみたいですが、高度成長はすでに末期で景気の減速期には入ってました。過当競争の漫画界でも現代まんが社が倒産するなど再編の動きが出ています。水木プロもそのあおりで原稿料の未払いや漫画映画への出資金の未回収に直面していました。

原稿料の未払い。茂さんにとってはトラウマなんでしょうね。富田書房の昔と違って、アシスタントや経理やマネージャーの人件費も必要で、あっという間に資金繰りに窮するおそれもあります。妖怪いそがしだけでなく、貧乏神の幻影も頭をよぎったかもしれません。

多分、この経営者としてのプレッシャーが茂さんの不機嫌の原因なのでしょう。そして、このことで家族には心配をかけたくないという思いが「仕事のことには口を出すな」「何をしとる、向こうにいっとれ」という強い口調につながっているように思います。

でも、それは布美枝さんには伝わりません。なぜかしら除け者にされている。自分なんか必要ないのでは、という思いに囚われるばかりです。加納さんが久しぶりに訪ねてきて「布美枝さんは幸せねえ。私にもこんな人生があったかもしれない」といってくれても、逆に喪失感が深まってしまいます。

そんなわけで、今週もすれ違いのスタートとなりました。「そげなときのために年寄りがおるだよ」とイカルさんが出てくる前に、喜子ちゃんみたいに想像力を働かせるまもなく、加納さんと深沢さんのように今回は決定的なすれ違いになってしまうのかもしれません。

 

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