【ゲゲゲの女房】 第128話 プチ家出
「またいらんことを」
「黙って家のことをしたらええ!」
今日も茂さんは険悪でした。次々に締め切りに追われるし、粗悪品の苦情の電話までかかってくる。仕事上のイライラを家族にぶつけてるようで、悪い兆候です。
「ええけん、俺の言うとおりにせえ!」
怒鳴られて布美枝さん、家を飛び出してしまいました。イカルさんのように理のあることをピシャリと言うのであれば相手がハッと気がつく効果を期待できたりしますが、イライラをぶつけるのでは感情的な反発が帰ってくるだけです。
茂さんも冷静であれば、それぐらい分かるのでしょうけど、よほど余裕がないのでしょうね。締め切りの多さという構造的な問題に加えて、現代まんが社の倒産、浦木(?)の粗悪品騒ぎという一時的な要因が加わっていっぱいいっぱいのようです。この辺が解決するまでは布美枝さんとのすれ違いが続いて、溝が深まっていきそうな気がしますが・・
美智子さんのように家を飛び出した布美枝さんでしたが、子供たちが心配で家に帰ってきました。大喜びする喜子ちゃんが可愛かったですね。洗い物をきちんとして妹を励ます藍子ちゃんも偉かったです。非常事態に強い布美枝さんの血でしょうか。
子供がいないと布美枝さんも帰ってくるきっかけがつかめなかったかもしれません。茂さんも仕事が忙しいのもあるでしょうけど、子供がいるのでいずれ帰ってくると思って迎えにいかなかったのでしょう。「子供は大変だぞ」と言ってた茂さんですが、やはり子供はかすがいです。
それだけに子供を連れて布美枝さんがいなくなったときは慌てました。布美枝さんもみんなで買い物に行くって言わなかったんでしょうかね。いずれにしても夫婦のコミュニケーション不足は深刻です。ここで茂さんが手を打たないと取り返しのつかないことになりそうです。
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