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2010年8月 6日 (金)

世界信頼めぐり(4) アジア編

欧米先進国、東欧・ロシア、中南米と広い意味でヨーロッパ系の国々を見てきました。それらの国々では水準の高低はあるものの、知人、近所の人、初対面の人の順で相手を信頼し、一般信頼は初対面信頼とほぼ同じという点で似通った信頼の構造をもっていました。今日は引き続きアジア、アフリカの国々について見ていきましょう。

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まずはアジアの10カ国・地域です。知人、近所、初対面の3信頼の平均が高い順に並べてあるのですが一見してこれらに大きな違いはないことが分かります。最大の台湾(平均64%)から最小のタイ(平均55%)まで9ポイントの違いしかありません。東アジアから西アジアまで広い地域をカバーしている割に、信頼の水準という点では均質であることがアジア諸国の第1の特徴といえるでしょう。

次にヨーロッパ系の地域では常に知人信頼が近所信頼を上回っていたのですが、アジアの国々ではそうなっていません。インド、ベトナム、ヨルダン、中国、マレーシア、タイでは近所の人への信頼が知人信頼を上回り、その水準も8~9割程度に達しています。地域への信頼が社会の基礎となっている国が多いことがアジア諸国の第2の特徴となります。

知人信頼が近所信頼をはっきり上回っているのは台湾と韓国で、経済発展の進んだ国、地域といえます。WVSでは日本の知人信頼、近所信頼のデータがないため残念ながら確認はできないのですが、日本についても同じパターンが見られる可能性はあるでしょう。

初対面信頼はどの国も総じて低く、1~2割程度しかありません。東欧や中南米と同程度の水準です。他方、一般信頼については国による違いが大きく、初対面信頼とは一般に一致していません。ベトナム、インドネシア、タイでは初対面信頼と一般信頼には20ポイント以上の違いが見られますし、中国では初対面信頼11%に対し一般信頼が52%と40ポイントもの差があります。

これらの国々では一般信頼は他の3信頼の平均にむしろ近い値になっていて(中国、一般信頼52%、3信頼平均60%。ベトナム、一般信頼52%、3信頼平均62%)、「たいていの人は信頼できるか」ときかれたときに、知人や近所の人や初対面の人を同じ程度思い浮かべながら答えている可能性が考えられます。もちろん、他の可能性もありえますが、いずれにしても一般信頼が初対面信頼とイコールではない可能性が高い点がアジア諸国の第3の特徴といえるでしょう。特に一般信頼について検討するときに留意しなければならない点です。

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