世界信頼めぐり(3) 中南米編
今度は中南米の8カ国をみていきましょう。知人信頼より近所信頼がやや低く、初対面信頼がさらに大きく下がってる構造は東欧・ロシアと共通しています。地縁とコネに基づいた社会であることが伺われますが、信頼の水準は東欧・ロシアよりさらに一段低くなっています。
中南米諸国の中でも信頼の水準が高いのはウルグアイとアルゼンチンで、南米のなかでも冷涼な国です。この2国の知人信頼、近所信頼が大体東欧諸国と同程度で7~8割となっています。メキシコ、ブラジル、チリ、コロンビアが中南米のなかで中位グループを形成し、知人信頼が65%程度、近所信頼が55%程度です。これは東欧で最低水準のルーマニアをやや上回る程度の水準で、総じて地縁やコネによるつながりも弱いことが伺われます。
中南米でもっとも人を信頼しない国はペルーで知人信頼が5割、近所信頼が4割となっています。世界的にみても最も他者への信頼が薄い国です。知人でも半数は信頼できず、近所の人の6割が信頼できないのでは相当生活がしにくいんじゃないでしょうかね。自分の身は自分で護ることが徹底されている社会なのかもしれません。
初対面信頼はウルグアイ、アルゼンチンで3割程度で東欧の2割をやや上回っています。他方、メキシコ以下の国々では初対面信頼は1割ちょいでこれも東欧のルーマニア並みの低水準です。見知らぬ人は原則信頼しない社会であるようです。一般信頼は初対面信頼とほぼ同じか10ポイントほど低めです。中南米の国々では一般信頼は初対面信頼と同義とみてよさそうですね。
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