【ゲゲゲの女房】 第143話 人生は屁のようなもの
「人生は流れる雲のごとし」
進路に悩む喜子ちゃんがイトツから受けたアドバイスでした。苦労して成功しても、結局は雲のように流れ去ってしまう。だからそんなに深刻に考えなくていい。好きなことをやれ。なんとかなる。これがイトツ流の人生観なんですね。
「人生は屁のようなものだ」
ともいってました。大きな音を立てて飛び出すが、あっというまにあとかたもなく消えてしまう。笑われもするし、嫌がられもするけれどもすべてはつかの間だ。取るに足らんつまらんもので、けどやっぱり面白いもの。
長い時間の流れのなかでは、人生はうたかたの流れに浮かぶ屁のようなもの。方丈記の世界観でしょうか。でも、ただ無常を説くのではなくそのなかに面白さ、楽しさがある。この辺のバランス感覚がイトツにも茂さんにも共通しているように思います。
たいぶ体も弱っていているようですが、構想60年の大作にご婦人方が涙を絞るさまを楽しみに、最後っ屁、じゃなくてもう一息がんばってほしいですね。
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