【ゲゲゲの女房】 第151話 歌の通りに‥
「お父さん、眠ったの」
布団をかけようとする布美枝さんの手を源兵衛さん、そっと握りました。
「歌の通りになれよ、布美枝。ええな」
源兵衛さんの遺言みたいなシーンでしたね。「枝も栄えて葉も茂る」。婚礼の折にうたった安来節の一節。布美枝さんも茂さんもともに栄えてほしいという親心が込められていました。
あれから25年。茂さんは貧乏神や妖怪いそがしの攻撃に耐え、スランプを乗り越えて鬼太郎第3バージョンのテレビ放映を実現させています。布美枝さんも立派に茂さんや娘たちを支えて「村井さんの女房」を勤めています。申し分のないようにみえながら、それでも
「もしかしたらと、心配せん親はおらんわ」
源兵衛さんの気持ちが、しっかりと重ねられた手のひらに込められていました。親心とはげにありがたいものです。
源兵衛さんの症状は比較的軽そうですし、脳梗塞は発症後3時間以内だと血栓を溶かす効果的な治療法があるようですので、大丈夫かなという気もしますが、イトツも「死なないような気がする」とか言いながら逝ってしまいましたので油断は禁物ですね。イカルもみやこさんに会ったばかりなので心配なことでしょう。
源兵衛さん、助かる方向でドラマを締めくくってほしいものです。
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コメント
> 助かる方向でドラマを締めくくってほしいものです
でも、予告篇に葬式の衣裳が見えてたような……
失礼! こんなことを……
紹介が遅れましたが、はじめまして。
すこしまえから、このブログを愛読してます。『ゲゲゲの女房』全国普及連合会長をやっております。ウソ(笑い)。
それは冗談ですが、玉葉さんの愛情あふれる『ゲゲ』紹介に毎回胸を熱くしてます。経済のほうは不得意で(ほんとはそれじゃいけない)そこまで気がまわりませんが、『ゲゲ』だけは朝までかけて全部読ませていただきました。
一言。芸能マスコミの本ドラマのあつかいは、ひょっとして悪意に満ちているのかと思えるほどに本質をついていません。視聴率がどうとか、魅力は「貧乏」と「昭和」と「サクセス」だとか無内容、無見識、矮小化ばかりで。
そうして人々の記憶の片隅から消えていくのかと思うと哀しくてしかたありません。
またきます。
投稿: ホンマ | 2010年9月20日 (月) 13時27分
ホンマさん、コメントありがとうございます。
『ゲゲ』普及連合会長さんなんですね。残り少なくなりましたが、素敵なドラマの普及、よろしくお願いします。視聴率、昭和、貧乏、どれも間違ってはいないのでしょうけど、このドラマの魅力は人と人のつながりが生む無形の力を丁寧に描いているところだと思います。経済学者が「社会関係資本」と呼ぶものを「見えんけどある」という分かりやすい言葉で表現し、目に見えるストーリーとして描き出してくれている。そういうところに魅かれてコメントをつけてきました。
源兵衛さん、とりあえず持ち直したようで一安心しています。あと4回になってしまいましたが、最後のメッセージ、見届けていきましょう。
投稿: くじょう | 2010年9月21日 (火) 11時50分