【ゲゲゲの女房】 第152話 テレビの向こう側
下駄屋のちよちゃんが布美枝さんを訪ねてやってきました。50すぎて「下駄屋のちよちゃん」もないですけどね。幼馴染はタイムマシンのようなものなので許してもらいましょう。
「旦那さま、また快進撃でおめでとうございます」
鬼太郎第3シリーズ、ちよちゃんも見てくれてました。テレビの威力はたいしたものです。還暦すぎて、定年退職の歳になっても一線で働き続ける茂さん。茂さんを支え続ける布美枝さんの姿は、オープニングのクレジットにもエンディングにも現れませんが、ちよちゃんはちゃんとみてくれてました。
「いつもテレビに向かって応援しちょうよ」
「頑張れふみちゃんって!」
鬼太郎のテレビ放送は布美枝さんの活動写真でもあったのですね。その向こう側ではちよちゃんはじめ多くの人が拍手を送ってくれていたのでした。
かくいうちよちゃんも、子供さんが結婚されてもうすぐお孫さんが生まれるようです。立派に「女房」をされてるのでしょう。兄嫁の邦子さんも、源兵衛さんに「娘にこげに世話してもらえて運がええ」といってもらえるぐらい、嫁ぎ先で頑張っています。源兵衛さんの言葉は、テレビの向こう側にいる沢山の女房たちへの感謝のメッセージなのでしょう。
布美枝さんは3日の滞在で調布に帰っていきました。もう一度、源兵衛さんに会うことができるのか。それは分かりませんが、源兵衛さんもおばばも貴司くんも布美枝さんの活動写真を見守り続けていることは確かです。見えんけどおる、ですね。
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