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2010年9月17日 (金)

[一般信頼の構造1] 46ヵ国のクラスター分析

世界価値観調査(WVS)の第5波調査のデータをつかって、一般信頼と各種信頼(近所信頼、知人信頼、初対面信頼、外国人信頼)との相関係数を46カ国について求めてクラスター分析してみました。

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図のように、おおむね5つのクラスターが識別されました。相関係数の値が似た国からまとめてクラスターをつくってますから、信頼の構造の似通った国のグループが5つできたことになります。上から第1クラスター、第2クラスター・・と呼ぶことにしましょう。

第1クラスターはブルガリア、ロシア、セルビア、韓国・・の18カ国であまり脈絡のない国々が並んでいます。東欧の国が多いようにも見えますが、南米、アフリカ、アジアの国々も含まれて特徴がつかみにくいクラスターです。地理的には離れていても社会的には共通点があるのかもしれません。

第2クラスターは、アメリカ、ウルグアイ、ドイツ、スロベニア・・の15カ国で、これも雑多に見えますが、よく見ると大半は欧米の国々で、欧米クラスターと呼んでいいでしょう。スウェーデン、ノルウェー、フィンランドといった高信頼の北欧諸国もここに含まれます。イタリアがこの中では少し外れた位置にあるのが面白いですね。

第3クラスターはブルキナファソ、ガーナ、エチオピア、ルーマニアの4カ国です。ルーマニア以外はアフリカの国ですのでアフリカクラスターと呼びたいところですが、第4クラスターもアフリカメインのクラスターですのでアフリカAクラスターと呼んでおきましょう。

第4クラスターはチリ、南アフリカ、ルワンダの3カ国です。数が少ないしアフリカメインなので第3クラスターと合体させたいところですが、相関係数の類似性では第3クラスターとかなり距離があります。アフリカBクラスターと呼ぶことにしましょう。

第5クラスターはインド、エジプト、中国、マレーシア、トルコの5カ国です。アジアの大国とイスラム圏諸国を含んでいます。イスラム圏の他の国々では近所信頼などのデータがありませんので分析に入れてませんが、データがあればここに入るかもしれません。伝統アジアクラスターと呼んでおくことにしましょう。

大きくみると、第2クラスターは欧米の近代社会、第3~第5クラスターは非欧米の伝統社会に対応しているようです。そうすると雑多に見える第1クラスターは、非欧米だけど近代化(欧米化)しつつある社会といえるかもしれません。イギリスが入ってますので非欧米といってしまうのは問題はありますが、そういう傾向の見られるクラスターといえるでしょう。日本もデータがないので分析に入れてませんが、台湾とか韓国とかここに入ってますので、日本も第2クラスターに入る可能性は高そうです。

次にクラスターごとに相関係数の値をみていくことにしましょう。

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