見えんけどある社会関係資本
そんなわけで半年に渡って「ゲゲゲの女房」にコメントをつけてきましたけど、社会関係資本のありがたみを実にうまく表現したドラマでしたね。
社会関係資本は「信頼」「互酬性の規範」「ネットワーク」からなる社会の潤滑油で、いずれも目には見えないものなのですが、社会生活をスムーズに営む上で欠かせないものです。ドラマ前半の貧乏時代には戌井さんや深沢さんとの信頼関係、商店街の皆さんとのもちつもたれつの関係(互酬性の関係)が茂さんや布美枝さんの支えとなっていました。
ドラマ後半でも豊川さんとの信頼関係やアシスタントの皆さんとの助け合いは相変わらず重要ですが、遠くはなれてしまった中森さんやはるこさんや美智子さんたちとのご縁の糸(ネットワーク)が、折に触れて布美枝さんや藍子ちゃんたちを助けてくれました。そして、今は亡きおばばや貴司くんや一学さんたちからの心理的サポートのネットワークまで・・。
見えんけどある社会関係資本。その意味とありがたみをこれほどうまく目に見える形で示してくれたドラマというのはちょっこし記憶にないですね。脚本家の山本さんの力量に追うところが大きいですが、原作の布枝さん、俳優のみなさん、スタッフのみなさんのお陰でもあります。素敵なドラマ、ありがとうございました。だんだん。
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しあわせのうた(1992年2~3月再放送)
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投稿: | 2025年1月 5日 (日) 16時54分