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2011年1月28日 (金)

【みんなのうた50年史】 2010年12月、11年1月のうた

今月のうたもそろそろ歴史の一コマになろうとしています。

5分曲『回転木馬に僕と猫』は独特の浮遊感と緻密な映像が印象的ですね。「何がなんだか分からない」まま歯車のような回転木馬の上で回り続ける僕と猫。『ポポルイーズ』のように次々に心象風景が展開していくのですが、『ポポルイーズ』よりずっとよるべなく運命に翻弄されていきます。拾われたり捨てられたり。

失恋の歌なんですけど、非正規化が進む日本の労働市場のようでもあります。みんなのうた50年、終着点の一つがここなのかもしれません。「僕」は懐かしい場所へ帰ることができるのでしょうか。

50年の歳月のもう一つの帰結は高齢化です。番組が始まった時子供だった人も60歳近くになり、一緒にみていた親の世代は80歳近いでしょうか。そんな訳で、最近は『無敵のじいちゃん』とか『僕らのヒーロー』のような「高齢者枠」がコンスタントに設けられています。

「高齢者枠」の始まりはおそらく『コンピューターおばあちゃん』でしょう。物知り博学足腰矍鑠のスーパーおばあちゃんの伝統は筋肉むきむきの『無敵のじいちゃん』にもド派手なシャツ着た『僕らのヒーロー』にも正しく受け継がれています。

今月の『グランパツイスト』もこの伝統を受け継いでツイスト踊りながら孫の恋愛相談に応じちゃったりしてました。この作品では、スーパーおじいちゃんが粘土人形で表現されているところが新しいですね。おじいちゃんもおばあちゃんも子供たちも美化0%のリアルさです。五代くんのおばあちゃんたちがディスコで踊ってるシーンを思い出してしまいました。実にインパクト大です。

元気なおじいちゃんの次は、おませな女の子が登場します。『遠距離やろ?ウチら』のタイトルを聞いたときはもっと上の年齢を想像しましたけど、アニメを見ると小学校低学年ぐらいですね。水族館で買ってもらったジュースのプルトップを指輪代わりにしたり可愛らしいです。

携帯を持たない子供の通信事情は『ユミちゃんの引越し』の頃と変わらないようですね。つかない手紙を待って何度もポストを覗くせつなさ。歌詞は「うちのこと忘れんといてえ」で終わるのですが、アニメでは手紙が届いてよかったです。『泣いていた女の子』みたいなエンディングでほっこりしました。

『回転木馬に僕と猫』うた:中山 うり
作詞:中山 うり
作曲:中山 うり
映像:松本 弘

『グランパツイスト』
うた:笹野高史&宮武 祭
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:papa daisuke
人形創作:高橋まゆみ
映像:たかぎひろえ

『遠距離やろ?ウチら』
うた:ひなの(藤井組)
作詞:藤井組
作曲:藤井組
編曲:藤井組
映像:藤井組

初回放送 いずれも 2010年12月

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