【みんなのうた50年史】 『カナダ旅行』
1961年4,5月のクールで唯一知らなかった曲です。水星社テキストによると「有名なフランスのシャンソン歌手、シャルルトレネが作詞、作曲したもの」だそうです。シャルル・トレネ(1913-2001)はウィキペディアによるとフランスでは第二次大戦前から活躍し、戦後は10年に渡りアメリカ、カナダ、南米各国で演奏旅行を行ったようですね。このときの経験から生まれたうたなのでしょう。
♪ 愉快な5人の家族がそろって
♪ カナダへ旅行へ出かけました
旅行するのはトレネではなくて、愉快な家族です。フランスのナントからカナダ旅行へ出かける設定です。トロント、モントリオール、ケベック、オタワ・・とカナダ東部をタクシーや馬や徒歩やケーブルカーで巡るプランを立てて意気揚々と出発したのですが。。
♪ けれども船中のお客が大笑い
♪ もらった切符がまちがってました
さあ、大変です。トロントまで泳ぎ、ケベックまでは籠で、オタワの町なかをケーブルカーで移動する羽目になりました。最後はタクシーで湖にドッポン!
♪ 楽しい楽しい家族の旅行だよ
♪ 楽しい楽しいカナダの旅行
でもそんなハプニングもこの家族には楽しい旅の思い出だったという、底抜けにポジティブなうたなのでした。初めてレコードで聴いたときにはこの展開に思わず笑ってしまいましたね。<みんなのうた>らしいナンセンスな楽しい歌だと思います。
『カナダ旅行』
作詞:C.トレネ
作曲:C.トレネ
訳詞:薩摩忠
編曲:石丸寛
うた:芦野宏|スリーグレイセス
映像:実写|振り付け:関矢幸雄
初回放送:1961,4-5
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コメント
初めてカナダに旅行に出かけることになり、思わす検索してしまいました。ですが、子どもの頃に覚えた歌詞は、ずいぶんちがっておりました(笑)。レコードで、何度も聞いているはずなのに。
♪何度も何度も考えたすえ、変わったプランたててみました
ということで、
♪トロントまではタクシー、モントリオールまでは馬で、
というふうに。(^^;)
しかも、歌っていたのは熊倉一雄さんだったような。面白いですね。
投稿: MOMO | 2020年2月11日 (火) 00時41分
MOMOさま
「カナダ旅行」のオリジナルは、芦野宏とスリーグレイセスの共演でしたが、残念ながらNHKのサイトを見ると、音声、映像ともまだ見つかっていないようですね。ご記憶の熊倉さんのものも、ぜひ聴いてみたいものですが。こちらはずっと後年のCBSソニー版のLPで、東京放送児童のものしか音源を持っていませんが、確か石井好子さんのレコードもあったと思います。あちらの本家本元のシャルル・トレネ版(1951)は、日本ではLPにもCDにも収録されなかったレア版で、私もすりきれそうな中古SPを持っているだけですが、今では普通にYou-tubeにアップされていますので、https://www.youtube.com/watch?v=ho4OT2s-dFw
ご参考までに。では、見知らぬ出しゃばり老人より、Bon Voyage!
投稿: KPO | 2020年2月11日 (火) 14時57分
MOMOさま
コメントありがとうございます。カナダ旅行いいですね! バンクーバーだけ行ったことがありますが、いいところでしたよ。お気をつけて行ってきてください。
『カナダ旅行』に熊倉さんバージョンがあるのは知りませんでした。きっと楽しい歌だったでしょうね。こちらの記事(https://ameblo.jp/jaimeen/entry-11819694638.html)によると原詩では「トロント(Toronto)へはアノト(en auto:車で)」といったように地名に引っ掛けた語呂合わせの歌詞になっているようです。現地に行かれたら思い出して見れられると楽しいかもしれないですね。
投稿: くじょう | 2020年2月12日 (水) 22時02分