寄付意図金額 月684円
今年の年度初め調査(2011年4月、サンプル数374人)でも「社会の役に立つ活動に寄付をする機会があれば、いくらぐらいしたいと思いますか」という質問をしています。去年も同様の質問を行って、寄付意図金額の平均値が月433円だったという結果が得られていますが(2010年4月、サンプル数304人)、今年はどうなったでしょうか。
上の図に去年と今年の寄付意図金額の分布を示します。去年は月100円程度(25%)と月500円程度(23%)にピークがある二山型の分布を示していましたが、今年は月100円程度のピークが消えて月500円程度(30%)をピークとする一山型の分布に変わりました。平均金額は月684円で去年に比べて月251円の増加で割合にすると57%の増加となっています。震災による社会貢献意識の増加を反映していると思われますが、劇的な増加といえるでしょう。
去年は1円も出したくないという人が18%いましたが、今年はそういう人が9%で半減しています。月100円程度という人も25%から12%とやはり半減しています。「何もしないではいられない」という心理が生じていると考えられます。
それでは、どの程度貢献しようとしているのかというと、月500円程度が23%から30%へ3割の増加、月1000円程度が14%から28%へほぼ倍増しています。月2000円程度も2%から5%へ倍増してますが絶対値としては大きくありません。多くの人が月500円~月1000円程度の貢献をしようと考えているようです。このあたりが上限なのでしょう。
仮に月に700円ずつ国民全員が寄付をすると、月に840億円になります。1年では1兆円になる計算です。巨額ではありますが、復興の費用にはまだまだ及びません。それだけ大きな災害であったということですし、自発的な協力だけでは復興の費用をまかなうことは難しいということでもありますね。
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