« 中山知子さんの蔵書 | トップページ | 海浜幕張付近 »

2011年6月11日 (土)

【みんなのうた50年史】 『ドラキュラのうた』(1975年)

1307726948975.jpg

1307726963369.jpg

中山さんライブラリーのうち、みんなのうたのテキストは1975年8-9月号、10-11月号、12-1月号の3冊です。それぞれ7曲ずつ計21曲が収録されているのですが、その最初の曲、75年8-9月号の1曲目が『ドラキュラのうた』でした。このあと何度も(うた缶資料によると11回)再放送されることになる『ドラキュラのうた』の初出がこのテキストなんですね。ちょっと感動してしまいました。

♪ おいらはやぶっ蚊 吸血鬼
♪ ブーンブーンブーン


蚊取り線香も網戸もなんのその、闇に紛れて侵入してくるヤブ蚊と格闘した人は多いことでしょう。この鬱陶しいヤブ蚊を吸血鬼ドラキュラに見たてたところが斬新でした。

♪ 誰をねらうか うまそうだ
♪ ゴクリ生唾 湧いてくる
♪ ハダカのこどもに突進だ

危ない歌詞ですね。でもこれは蚊の話だから大丈夫。月岡さんが描く幼児体型の可愛い女の子に心おきなく急降下爆撃できるところも、人気の秘密(?)だったかもしれません。

女の子の血を吸うシーンは当時の映像では注射器で採血するシーンとして描かれてました。それはそれで洒落ていたのですが、再放送を重ねるうちにこのシーンは何時の間にか、腕に止まった蚊がピシャリと叩かれて気絶するシーンに差し替えられていました。『コンピューターおばあちゃん』みたいに苦情が来たんでしょうかね。ドラキュラがマントをばっと広げてニヤリと笑うシーンも怖さ3割減ぐらいに修正されたそうです。

と思っていると今年4月の70年代スペシャルでは、注射器バージョンが放送されてました。やっぱり問題ないということになったのでしょうか。特集番組の一瞬のシーンにクレームをつける人も少ないということかもしれませんね。

♪ たんと吸ったぜ うまかった
♪ 風に吹かれてひとっ飛び

満腹したヤブ蚊たちは風に乗ってゆったり藪の寝ぐらに帰っていきます。憎らしいんですけど、棺桶のなかにふらふら着陸してパタンと蓋がしまるところが面白いので、許してしまいます。ドラキュラ城に雷鳴が轟くラストシーンも大げさでおかしいですね。

擬人化したヤブ蚊君に人気が出たためでしょう、このあと3年連続で8月になると『ドラキュラのうた』が再放送されてました。まさに「夏がくれば思い出す」作品と言えるでしょう。


『ドラキュラのうた』
作詞:小黒恵子
作曲:クニ河内
編曲:クニ河内
うた:クニ河内、東京放送児童合唱団
映像:月岡貞夫
初回放送:1975年8,9月

|

« 中山知子さんの蔵書 | トップページ | 海浜幕張付近 »

コメント

何でオスの蚊が血を吸うのか。間違った知識をデタラメを教えたらいけないと思う。

投稿: 特命希望 | 2013年1月11日 (金) 07時09分

ごもっともです。ひょっとしたら、野球帽をかぶって「おいら」と自称するメスなのかもしれませんね。

投稿: くじょう | 2013年1月17日 (木) 21時26分

野球帽をかぶって「おいら」と自称するメスかも・・・ナイスな回答です。ところで宮城にはタイガーと言う名のパチンコ屋があるのですが、そのキャラクターが何とライオン!勘違いする子供が増えないか心配です。その昔、天才バカボンのオープニング曲で「西から昇ったお日様が東に沈む」でエライ目にあってますので・・・

投稿: キャッスルパレス宮城 | 2014年8月 4日 (月) 19時35分

イメージキャラクターに何を使ってもお店の自由ではありますが、「タイガー」なのにライオンのキャラクターは紛らわしいですね。統一したブランドイメージをつくることには失敗しそうです。もしかしたら店内に虎派と獅子派があって、両者譲らなかったあげくの妥協の産物なのかもしれませんね。

投稿: くじょう | 2014年8月 8日 (金) 12時58分

1983年ぐらいまで注射器バージョンで、
1985年以降は叩かれるバージョンだったようです。

投稿: うい | 2020年7月26日 (日) 08時30分

そうすると1984年ごろに差し替えバージョンが作られたことになりそうですね。ありがとうございます。70年代スペシャルでは70年代の映像を流したということかもしれません。

投稿: くじょう | 2020年7月27日 (月) 23時22分

DVDの第5集では注射器のバージョンが収録されていました。dailymotionの動画では1985年以降の叩かれるバージョンでした。

投稿: 旧ドラえもんが好きなフーリン | 2021年2月28日 (日) 16時42分

特命希望さん

それは少し考えすぎではないでしょうか?
間違っていると感じたら、周囲の人が教えてあげるという手段もありますし…。
画面の隅の方にでも、「豆知識」と称して本当のことを記しておいてもよかったかもしれません。次の再放送のときに、何らかのフォローがあればいいですね。
作詞者の方は、血を吸う蚊にはメスが多いことを知らなかったのでしょうね。元々あまり知られていないことなので、無理もないと思います。

投稿: ひなっち | 2021年8月 2日 (月) 18時00分

メスが多い、というかメスだけでしたね。
うっかりしていました、すみません…。

投稿: ひなっち | 2021年8月 4日 (水) 15時35分

変更前と変更後の違いは、
1番の「コンバンワァ」の後、「ドラドラキュッキュ」の歌詞字幕が出るタイミングが違い、
「ドラキュラ」のところは、変更前はドラキュラが大きめで、
変更後はドラキュラが小さめになっていました。
2番は変更前は注射器で刺す映像ですが、変更後は叩かれる映像です。

投稿: うい | 2021年8月28日 (土) 18時28分

ドラキュラが小さいと怖さも3割減ですね🧛‍♂️

投稿: くじょう | 2021年8月29日 (日) 20時49分

8月にダイジェストで「おしゃべりあひる」「森の熊さん」「ドラキュラのうた」で順番に放送されていましたが、2番の後の間奏の交通整理のシーンからでした…

投稿: うい | 2021年8月30日 (月) 22時29分

やはり去年のダイジェストも変更後の映像でした…。問題のドラキュラのシーンは出ていませんでしたが

投稿: うい | 2022年9月13日 (火) 21時37分

注射器バージョンは1983年まで放送されていて、年代別でも放送されましたね

投稿: 現代っ子 | 2022年12月31日 (土) 06時34分

年代別といっても、2011年ですが

投稿: 現代っ子 | 2022年12月31日 (土) 06時35分

歌詞なし
https://www.nicozon.net/player.html?video_id=sm30224581

投稿: | 2024年12月 5日 (木) 19時10分

このテキストが発売されて、ちょうど半世紀たちました。
(今日は新テキストを買った)

「ドラキュラのうた」も紹介されてはや半世紀です。
(この間、日本は半世紀も蚊に悩まされようとは)

日本の風物詩・蚊をドラキュラ扱いしたのもスゴいですが、この歌を作って歌ったクニ河内も。どんな人かと思ってましたが、かつてのEテレ番組でわずかながら拝見しました。

今回紹介された曲では、海援隊の「線路はつづくよ」と、「音のシンフォニー」が21世紀まで放送されず、由紀さおりの「はるかなあなた」は最初で最後の再放送、そして「ヘイ! 二才達」が唯一放送です。シンシアこと南沙織(後に篠山紀信の奥さん)が歌った歌で、当時は「マチャアキや桜田淳子だけでなく、シンシアも出たのか」と驚きました。

投稿: マーチャン | 2025年7月18日 (金) 21時11分

「トレロカモミロ」がありますが、調査したらこの回から製作者は「加藤晃・毛利厚」コンビになったとあります。

その前は加藤ではなく久里洋二だったとありますが、一体どんな映像だったのか…?

投稿: マーチャン | 2025年7月19日 (土) 14時22分

「進めシンジ君」ピアノ伴奏 
2008年の動画で発掘前 それとなぜか(1977)と
https://www.youtube.com/watch?v=gGIl5YwnRX0&pp=ygUV6YCy44KB44GX44KT44GY44GP44KT
「風の子」
https://m.youtube.com/watch?v=2kBK0-XKUBQ

投稿: | 2025年7月19日 (土) 17時47分

「ごめんなさい」の初回版のラストの「?」の字幕も
このような感じだったのでしょうか…

https://minna2.swiki.jp/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=IMG_3710.jpeg&refer=%E3%81%94%E3%82%81%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84

投稿: | 2026年4月13日 (月) 21時47分

「ごめんなさい」の「出来ません」の部分の「×」もこのような感じだったのでしょうか…

https://minna2.swiki.jp/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=IMG_3711.jpeg&refer=%E3%81%94%E3%82%81%E3%82%93%E3%81%AA%E3%81%95%E3%81%84

投稿: | 2026年4月13日 (月) 21時48分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【みんなのうた50年史】 『ドラキュラのうた』(1975年):

« 中山知子さんの蔵書 | トップページ | 海浜幕張付近 »